“ふともも天国”に行ってみた、写真展「曖昧☆ふともも写真館」レポ。

2015/07/05 07:25 Written by Narinari.com編集部

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“ふともも”の写真を撮影している、ゆりあさん初の単独写真展「曖昧☆ふともも写真館」が7月3日から12日まで、東京・浅草橋のTODAYS GALLERY STUDIOで開催されている。これまでにない“ふともも”をテーマにした写真は、男性のみならず、女性にも人気があるという。初日にさっそくお邪魔してみた。

生憎の梅雨空。朝から激しい雨が降っておりビショ濡れになったが、ふとももが待っているならなんのその。ポスターを見ただけでちょっとドキドキ。テンションが上がってくる。

会場に一歩足を踏み入れれば、そこは「ふとももワールド」。壁一面にふともも写真のパネルが貼られている。あっちを見ても、こっちを見てもふともも。ふとももフェチならずとも、思わず視線が釘付けになる。

どのふとももを見れば良いのか迷ってしまうくらい、様々なふとももがある。制服、スクール水着、ニーソ、スーツ……。プールから上がってきたばかりの子、教壇に腰かけている生徒、何やらオフィスで密着している女性2人……。一体どんなしシチュエーションなのか、妄想するだけで数時間たってしまいそうだ。顔が見えないのも妄想を加速させる。




素晴らしい「ふともも写真展」、開催の経緯は?――TODAYS GALLERY STUDIOを運営する、株式会社Baconの沼尻さんにお話をうかがった。



Q:今回は何点くらいの作品が展示されているのでしょうか?
A:過去5年にわたって撮影された作品、新作写真集に収録されたショット、今回の展覧会のために撮り下ろしたものなど、約200点です。

Q:つまり200人分のふともも、200脚=400本の足ということですね! どういったところが見どころでしょうか?
A:ゆりあさん初の単独写真展であり、これだけ多くの作品が集まる機会はなかなかないと思います。また、うちはそこまで大きな会場ではありませんので、作品数だけでなく見せ方にもこだわっています。今回の場合は小部屋を森林のような空間にしたり、プールが写った作品をまとめたり、といった工夫をしています。

Q:今回のイベントが開催された経緯を教えてください。
A:4月に「曖昧☆美少女アート展」という、フェティシズムとアートの境界線、そして可能性を考える展覧会を行いました。今回はギャラリーの一周年記念ということもあり、さらにアートの極限に挑戦する意味で全く顔が写っていない“ふとももだけ”の写真展を開催することになりました。また、前回の「曖昧☆美少女アート展」の中でも、とくにゆりあさんの作品に対するお客様の反応がよく、『ふともも写真だけの展覧会はやらないのか?』とうお問い合わせをいただいたことも理由のひとつです。

Q:ふとももがテーマということで、ちょっとフェテイッシュな感じもしますが……。
A:「曖昧☆美少女アート」展は、開催前はエロ的な目線で見られたり、話題になったりすることが多かったのですが、終わってみれば『これはアートだ』という意見が多かったんです。今回もSNSなどでは『500円でふともも見放題!』『エロい!』というような反応もありました(笑)。でも、前回同様に、最終的に見た人がどう判断するかにゆだねたいです。特にふともも写真には全く顔が写っていませんから、どういった反応があるか楽しみですね。



Q:ギャラリーを1年間運営する中で、大変だったことや、気づいたことはありますか?
それぞれの企画の日程が近かったので、その準備は毎回大変ですね。作品数も多いですし……。
A:気付いたことは、自分たちが見たいものと、お客さんが見たいものは必ずしも一致しないということです。元々地域振興も目的の一つとしてオープンした場所です。なので、なるべくカジュアルに、色々な人に気軽に足を運んでいただきたいということは、常に考えています。うちは“これがアートだ!”と押し付ける感じではなくて、“こういうのもアートですかね? どうでしょう?”と尋ねるスタンスですね(笑)。見るほうがジャッジしてくれればいいと思っています。

Q:今後はどういった企画を考えておられますか?
A:まだ詳細はお伝えできないのですが、次もかなり面白い展覧会になる予定です。あの小部屋にちょっとした仕掛けを用意します。さらに夏休み時期は、親子で楽しめる企画を予定しています。

Q:今回の写真展も、会場内が撮影可能なんですね。
A:はい。作家さんのご協力がないとできないことですが、自由に撮影してSNSなどに投稿していただいて構いません。ただ、やはり実際に現物を見ていただくと、全く印象が違うと思いますよ。今回は実際に体験できる企画もありますし、日替わりで先着プレゼントもありますので、ぜひ会場に足を運んでいただきたいですね。

Q:ちなみに、一番好きな“ふともも写真”はどれですか?
A:どれも良いんですけど、強いてあげるならテニスボールをはさんでいるやつですね。「ムニっ」となっているところが素敵だと思います。さらに言うと、女の子がベンチに寝転んでいるんですが『ここは更衣室だろうなぁ〜』とか、色々ストーリーを想像できるのも良いですね(笑)。




※※※ ※※※ ※※※

胸やお尻に比べれば、露出されていることも多いふとももだが、それでも、スカートやショートパンツからちらりと見える程度。プールや海であれば、あらわなふとももを拝める可能性も高いが、ふとももを凝視するのはこちらが女性でもはばかられるもの。

しかし、この会場ではふとももが見放題! 心ゆくまで、すべすべで、柔らかそうなふとももたちを眺めることができる。落としたものを拾ったり、椅子に座ったふとももを肩や胸ごしに見たり……、といった少しばかり罪の意識を感じるシーンも、ここでは遠慮なく堪能できる。

優しい曲線を描くふともも。シンプルな形だからこそ、そこ究極の美が宿っていると言っても過言ではない。



ゆりあさんのファンには女性も多いそうだが、それも頷ける。キレイな人に憧れるように、キレイなふとももには憧れる。「なんて細くてキレイなふともも! それに比べて私のふとももは……」という気分にもなるが、ここまで美しいふとももに囲まれると、美しい芸術品に嫉妬しているようでバカらしくなってくるものだ。



会場では缶バッヂや、ポストカードなどのグッズの他、ゆりあさんの作品写真集も販売されている。さらに、7月15日発売の新作写真集『ふともも写真館―夏の日―』の先行販売も。ゆりあさんが在廊していれば、サインももらえるとのことだ。また、先着100名に日替わりデザインのオリジナルポストカードもプレゼントされるという。しかも、写真集などにも使われたことがない、完全未発表作品だとか!




○ふともも写真家・ゆりあさんにもお話を聞いてみた。

Q:いつからふとももの撮影を始めたのですか?
A:2011年1月からです。知り合いから撮影を依頼されて、そこからふとももを撮るようになりました。それが緑のチェックスカートを履いたこの写真です。とても気に入ったので、名刺などにも使ってアイコン的な感じになっていますね。

Q:これまで何枚くらい撮影したか覚えていますか?
正確な枚数は覚えていませんが、とりあえずフォルダの中には3万枚くらい入っていますね。1カットで、大体5〜10枚くらい撮影します。

Q:モデルはどういう方ですか?
A:全て知人、友人です。ふとももは撮ってみるまで、肌の質感や色合いなどが分からないんですよ。人によって色合い、ツヤ、筋肉の付き方が違いますから。そのため、以前にお願いしたことがある人を撮影しています。それになかなか「ふとももを撮らせてください」ってお願いしにくいですよね(笑)。今回の展覧会では、5〜6人のモデルさんが登場しています。

Q:今回は一般のお客さんを撮影する「ふともも撮影会」がありますが、ちょっと緊張したりしますか?
A:私は特に緊張しませんが、撮られる方が緊張するんじゃないでしょうか。でも、ふとももだであれば、そこまで緊張が分からないと思いますけどね(笑)。

・ゆりあさん在廊日(予定)
7月3(金)、4(土)、5(日)、10(金)、11(土)、12(日)
※この他に在廊可能な日時があれば、Twitterなどで告知予定。

Q:ふとももを撮影するときに、どういったことを心がけていますか?
A:曲線をキレイに出すことです。光を当てて、陰影やフォルムが美しくなるように気を付けています。エロい感じを意識しているわけではなくて、ふとももをキレイに撮ろうと色々試行錯誤して、その結果としてエロスを感じたり、美しさを感じたりすることもあると思います。

Q:けん玉や、大きな三角定規など、小道具の使い方が素晴らしいと思いました。
A:あれはスタジオや、撮影場所にあるものを使うことが多いですね。私が『これをこういうふうに使おう』と伝えることもありますが、モデルさんに道具を使って自由にポーズをしてもらうことも多いです。

Q:ズバリ、ふとももは好きですか? どんなところが魅力でしょうか?
A:好きです(即答)。曲線や陰影が美しいですし、筋肉と柔らかさの両方を備えているところがいいですね。力の入れ方によって表情が変わるところも魅力の一つだと思います。ちなみに、私は生足の方が好きですね。色合いや陰影がはっきり分かりますから。

○私のふとももが作品に! 「ふともも撮影会」

女性の希望者限定で、ゆりあさんがふとももを撮影してくれるコーナーも。撮影した写真はその場でプリントしてもらえる。さらにOKな方は写真を会場のパネルにも展示するそうだ。あのゆりあさんにふとももを撮影してもらえる機会なんて、そうそうあるものではない。しかも、ふとももだけなら顔も分からないのでぜひ体験してみては?

ふとももらしさ(=太いこと)なら、間違いなくこの写真展のどの作品にも負けない自信がある筆者だが、無謀にも「ふともも撮影会」に挑戦してみた。

ふとももを美しく撮影するために、試行錯誤を繰り返したと言うゆりあさんオリジナルのセッティング、照明、素晴らしいテクニックを体験出来る。ふとももを撮影されるという人生初の体験に緊張したが、ゆりあさんが丁寧にポーズや角度のアドバイスをくれるので安心。ゆりあさんのスーパースキルのおかげで、いただいたふとももポストカードと私のふとももを並べてみても、そこまで違いは分からない(はずだ)。しっかりパネルにも写真が貼られ、記念すべき「ふともも写真館」第一号となった。

被写体の顔は全く写っていない。正真正銘“ふともも”にフォーカスをあてた作品たち。顔が見えないからこそ、自分の中で足りない部分を補完し、イメージを自由に膨らませることができる。

ふとももだけでもアートになりうるのか? という挑戦的な写真展。その答えはぜひご自身の眼で確かめてみて欲しい。

※この記事は、情報サイト「イベニア」編集部(文 篠崎夏美)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。



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