ご当地キャラが“大喜利”大会、「大喜利天下一武道会」に行ってみた。

2015/04/19 13:23 Written by Narinari.com編集部

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東京、大阪にて予選を行い、250名以上が出場した大喜利トーナメント「大喜利天下一武道会」。これは年に1度“人間”を集めて行うものだが、4月12日、全国に出現した“ご当地キャラクター”がボケたらどうなるのか? ――との好奇心から、腕に覚えのある東京のご当地キャラが東京カルチャーカルチャーに集結し、「ご当地キャラ大喜利天下一武道会」が開催された。

「ご当地キャラ大喜利天下一武道会」を主催したのは、首都圏の珍スポットや珍イベントを紹介するサイト「東京別視点ガイド」管理人の松澤茂信(まつざわしげのぶ)氏。「東京別視点ガイド」で島を除くと東京で唯一の“村”である檜原村を訪れ、公認キャラクターの「ひのじゃがくん」と村のあちこちで「ぽつーーーーーーーん」とした写真を撮ったことが開催のきっかけだという。

ひのじゃがくんに直接会って話し(ひのじゃがくんは喋らないため筆談)、その独自の世界観に触れた松澤氏はふと思った。

「こういうキャラたちを集めて大喜利やってもらったら、どうなっちゃうわけ!?」

そこで、腕に覚えのある東京のご当地キャラを集め、大喜利でその発想力を競うことになったそうだ。

◎参戦キャラクター
●じゃがいも界のアイドル「ひのじゃがくん」&アテンド「フライドポテト人間」



ひのじゃがくんは東京・檜原村の公認キャラクターで、特産品のじゃがいもがモチーフになっている。永遠の22歳、語尾に『じゃが』をつけて筆談と上手なイラストで喋る。



村の様々な場所で「ぽつーーーーーーーん」としている。結構怖い。ひのじゃがくんのアテンド(キャラクターの代わりに話したり、視界の悪いキャラを誘導したりする)を務めるフライドポテト人間は、ほぼ人間の女性の姿。今回の主役であるひのじゃがくんをサポートしているように見せかけて(?)、グイグイ自分を押し出してくる。南こうせつが大好き。


●金融社畜の妖精「にほんばっしー」



バリバリのビジネス妖精。日本橋の金融業界に勤めるサラリーマンだったが、働きすぎて妖精に!? どこかで見たようなルックスと動き……。見た目のインパクトがすごい。“外側”の作りがゆるゆるだが、日本橋の麒麟像もついておりこだわりも感じられる。



何より一番の驚きは、そのゆる過ぎる外見からは想像もつかないガチの金融市場分析。ゆるくない、これはかなり固い。

ふ○っしー顔負けのジャンプ(?)と、ね○ーるくんもビックリの身体が伸びる技を披露。しかし、どちらもちょっと微妙な感じだったため、会場にも微妙な雰囲気がただよってしまった。


●虎ノ門の戦うサラリーマン「カモ虎課長」&アテンド「カモ虎係長」



尿酸値K点突破! 痛風まっしぐらの腰痛持ち! 虎ノ門を世に広め、虎ノ門を働きやすく楽しい街にするために戦うサラリーマン。“外側”の完成度の高さ、動きのキレは今大会イチかもしれない。

メタボ体系だが動きはキレッキレ。得意はダンスと投げキッスキャッチ(ただし女性からのものに限る)。

飲み物も自分で飲めるので、暑い日の営業も安心!?


●新島の非公認キャラ「くさヤーマン」



新島村非公認ご当地キャラ。手作り感が伝わってきてほっこりする。伊豆諸島の発展を願い勝手に活動。特技は「くさや汁ブッシャー」で、匂いが強烈なため自ら鼻栓をしている。美脚すぎるため、たまにセクハラされてしまうとか。

スニーカーの“N”は「New Balance」ではなく「NIIJIMA(新島)」の“N”とのこと。

壇上に窮屈そうに並んだご当地キャラたち。イベントでは「ぼくの考えた最強ご当地キャラ」「ジェスチャー大喜利」「タッグ大喜利」「ゆるゆるバトルロワイヤル」などが行われ(※各コーナーの詳細は イベニアのレポート参照 )、会場を大いに沸かせた。

全国各地で増え続け、いまや飽和状態とも言えるご当地キャラクターたち。そんな戦国時代を生き残れるのは個性を出して他と差別化し、愛される努力をしたものだけだ。「大喜利はその腕前を見る絶好の機会」と主催の松澤さんは語ったが、まさにその通り。大喜利を見ることで、彼らをより深く知ることが出来、活動に興味を持つ人も多いことだろう。いつもは見られないキャラクターたちの姿を見ることで愛着もわく。ぜひ次回以降の開催も期待したい。

※この記事は、情報サイト「イベニア」編集部( 文・写真 篠崎夏美)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。



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