ドナルド・トランプ米大統領が、女優シドニー・スウィーニーを起用した米アパレルブランド、アメリカン・イーグルの広告キャンペーンを称賛した。

共和党員であることが報じられているシドニーが登場するジーンズ広告は、トランプ氏が「最もホットな広告」と絶賛する一方で、SNS上では美の基準や広告のメッセージ性をめぐって議論が巻き起こっている。
トランプ氏は自身のSNS、トゥルース・ソーシャルにて、「共和党員のシドニー・スウィーニーは、今最もホットな広告を出している。アメリカン・イーグルのもので、ジーンズは飛ぶように売れている。シドニー、頑張れ!」と投稿している。
フロリダ州の公開データベースによると、シドニーは2024年6月に共和党員として登録されていたことが確認されている。
一方、アメリカン・イーグルの広告キャンペーン「Sydney Sweeney has great jeans(シドニー・スウィーニーは素晴らしいジーンズを持っている)」は、その言葉遊びが「Great genes(素晴らしい遺伝子)」とも読めることから、一部で批判を受けている。特に、シドニーの金髪・青い瞳といった外見が強調されている点に対し、「遺伝的優越性をほのめかしている」との指摘があり、優生思想を連想させるとの懸念が表明された。優生思想とは、遺伝的に「望ましい」特徴を選択的に残すことで人類を改良できるとする理論だ。
これに対し、アメリカン・イーグルはインスタグラムで、このコピーは「常にジーンズについて、彼女のジーンズについて、そして彼女の物語についてです」と説明し、広告の意図は外見や遺伝子ではなく、製品と個人のストーリーにあると強調している。