広島の黒田博樹投手が日本シリーズ後にFA宣言、メジャー移籍へ。

2007/10/18 18:12 Written by コ○助

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取得したFA権の行使をめぐり、昨年、残留か移籍かで揺れた広島の黒田博樹投手。もともと広島が「FA権を行使した選手は引き留めない」との方針を貫いてきた球団だったことに加え、スポーツ各紙が「阪神移籍の可能性」を大々的に報じていたことから、シーズン中から他球団への流出はやむなしとの見方が強まっていたなりよね。でも、広島ファンの熱い「残留要請」や球団の方針転換(FA権を行使しても引き留める)に心を打たれた黒田投手は、結局FA権を行使せずに残留という道を選び、今季も広島のエースとして26試合に登板、12勝8敗、防御率3.55の成績を残しているなりよ。

ただ、昨年広島と交わした契約は4年12億円の長期契約ながら、もし黒田投手がメジャー挑戦をしたい場合には球団はこれを認めるという特記項目が存在していたため、4年間広島でプレーすることを確約したものではなかったなりね。そのため、今季の広島が下位に低迷し、4位の横浜に大きく離された5位に終わりそうになった頃から、黒田投手が今オフにもメジャー挑戦をするのではないか、との噂が流れていたなりよ。その根拠は黒田投手が関係者に「優勝争いがしたい」と常々話していたこと、もともとメジャー志向が強いこと、同僚でチームの主軸を打つ新井貴浩内野手のFA移籍の可能性が囁かれている(=チームからいなくなれば優勝が遠のく)ことなどだったなり。

そして10月18日、黒田投手はついに大きな決断をしたようなり。球団と来季の契約について話し合いの場を持ち、そこでFA権を行使する旨を伝えたなりね。国内への移籍は「ない」と明言した上で、メジャーへの移籍か、メジャー球団との交渉が不調に終わった場合には広島に残留することが決まったなりよ。

話し合いを終えた黒田投手は談話を発表。「球団には、優勝したい、そういう中で野球をしたいと伝えた。中途半端に次のシーズンを迎えるより(FAの)権利を使って方向性を決めて野球をしたいという気持ちがあった。今季はクライマックスシリーズに出るのが最低限の目標だったが、こういう結果になった。その悔しさが薄れていくのが怖い。(米挑戦か残留か)まだ方向性は決まってない」(時事通信より)と、今季のチームの不振がFA権行使へと気持ちを傾かせた要因であることを示唆しているなり。

広島としては低迷する中でさらにエースが流出するのは死活問題。そのため、FA権の行使は契約上認めつつも、残留に向けて交渉を続けていくようなり。でも、昨年はロイヤルズ、レッズ、メッツ、ドジャース、ヤンキース、レンジャーズ、マリナーズなど11球団が獲得に興味を持っているとも報じられていただけに、「特A級」の評価でメジャー球団が獲得に乗り出しそうな気配なりね。

果たして黒田投手のメジャー移籍の夢は実現するのか。するとしたらどの球団になるのか。注目なり。

☆黒田博樹投手の通算成績
1997年 広 島 23試合、6勝9敗0セーブ、防御率4.40
1998年 広 島 18試合、1勝4敗0セーブ、防御率6.60
1999年 広 島 21試合、5勝8敗0セーブ、防御率6.78
2000年 広 島 29試合、9勝6敗0セーブ、防御率4.31
2001年 広 島 27試合、12勝8敗0セーブ、防御率3.03
2002年 広 島 23試合、10勝10敗0セーブ、防御率3.67
2003年 広 島 28試合、13勝9敗0セーブ、防御率3.11
2004年 広 島 21試合、7勝9敗0セーブ、防御率4.65
2005年 広 島 29試合、15勝12敗0セーブ、防御率3.17
2006年 広 島 26試合、13勝6敗1セーブ、防御率1.85
2007年 広 島 26試合、12勝8敗0セーブ、防御率3.55

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