「カープの宝」黒田博樹投手がFA行使せず、球団最高年俸で残留。

2006/11/07 06:46 Written by コ○助

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今オフの選手異動の「目玉」として、シーズン中からその動向が注目されてきた広島のエース、黒田博樹投手。5月31日にFA権を取得した黒田投手は、「入団から一度も優勝経験がないことに不満を抱いている」「かねてからほかの球団の評価を聞いてみたいとこぼしている」などの情報がたびたび流れていたことから、広島に残留するか否かは別にして、FA権は行使するとの見方が強かったなりよ。そのため、阪神やソフトバンク、西武、巨人などに加え、メジャー数球団も参戦する大争奪戦が繰り広げられるのではないかと、連日スポーツ紙を中心に報道が過熱していたなりよね。

でも、黒田投手が出した結論は「FA権を行使せずに残留」だったなり。広島はこれまでFA権を行使した選手の残留は認めない方針で一貫していたなりが、黒田投手に関してはこれをねじ曲げ、仮にFA権を行使しても粘り強く残留を要請することを決めていたなりよ。そのため、黒田投手はFA権を行使して他球団からの評価を聞いてからでも「広島残留」という選択肢が残されていたわけなりが、あえてFA権を行使することなく広島への残留を決めたなりね。契約内容は広島の球団史上最高年俸となる4年総額12億円。他球団はそれを上回る条件を準備していたと伝えられているなりが、広島への強い愛着から、残留の道を選んだなりよ。

この結論に行き着いた理由について黒田投手は「最後の最後まで迷った」(ニッカンスポーツより)、「カープにここまで育ててもらった。違うユニホームを着て市民球場で、カープファンの前で、カープの選手に目一杯ボールを投げる姿が想像できなかった」(サンケイスポーツより)と説明。FA権を保有したままのため、来年のオフには再び移籍を視野に入れるのでは? との憶測も飛んだなりが、これについても「今後もFAして国内の他球団に移籍することはない」と明言しているなり。メジャー移籍に関しては含みを持たせているものの、基本的には「生涯広島」の気持ちで固まっているようなりよ。

球団社長やブラウン監督から黒田投手に賛辞が贈られたのはもちろんなりが、広島ファンからも熱いメッセージが続々。ネットの掲示板やコミュニティでは、「男気を感じた」「涙が止まらない」「素晴らしい決断」「阪神ファンだけど、この結論は正しい」などなど、そのほとんどが黒田投手の出した結論を支持するものばかり。コ○助も、たびたび「移籍先の最右翼」と言われてきた阪神のファンなりが、黒田投手は広島に不可欠な存在だと常々感じていたので、この結論は手放しで嬉しいなりよ。広島のみならず、セ・リーグを、そしてプロ野球を盛り上げるためにも、黒田投手は広島のエースで在り続けなければならないなり。

さて、黒田投手の残留が決まったことで、最も影響を受けそうなのは阪神。ポスティングによるメジャー移籍を目指すエース・井川慶投手の後釜に黒田投手を……という計算が完全に狂ってしまったなりよ。球団は井川投手の問題と、FA補強に関連性はないとしているものの、そう簡単にはエースを手放せない事情ができたのは、井川投手にとっても球団にとっても、あまり考えたくなかった展開。今後の井川投手と球団の交渉は波乱含みとなるかもしれないなり。

残留を決め、改めて広島での優勝を目標に掲げた黒田投手。これからも「カープの宝」として、素晴らしい投球を見せて欲しいものなり。

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