ワンセグ利用状況調査で「個人用テレビ」の役割が鮮明に。

2006/06/06 11:26 Written by コ○助

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今年4月からスタートした携帯機器向け地上デジタル放送の「ワンセグ」。新しい放送サービスということもあって業界の関心が非常に高く、サービス開始前からさまざまな調査が行われているなりよ。これまでNarinari.comでもワンセグの話題は何度も取り上げてきているなりが、新たな調査をマクロミルが行っているので、その中身を見ておくことにするなりね。

この調査は本放送から2か月が経過した現時点で、いったいどれくらいのユーザーが、どの程度の頻度で利用しているのか、ワンセグの登場によってどのようにテレビの視聴スタイルが変化したのかなどを調べたもの。コ○助もワンセグユーザーの端くれとして興味のある内容なりよ。

[ワンセグ放送に関する利用状況調査(マクロミル)]
・ワンセグ対応携帯の所有者は40代(28%)、50代(21%)、30代(19%)と、比較的高い年齢のユーザーが多い。
・視聴頻度は「週に2〜3日」が26%で最も高く、次いで「ほぼ毎日」が21%。
・1日あたりの視聴時間は「15〜30分未満」が32%で最も高く、次いで「30分以上1時間未満」が28%、「15分未満」が25%。6割近くが30分に満たない。
・視聴場所は「電車、バスなど公共交通機関」が50%で最も高く、次いで「自宅」が43%、「会社・学校」が32%。
・視聴ジャンルは「ニュース・報道番組」が76%で最も高く、次いで「バラエティ番組」が36%、「スポーツ番組」が35%。
・8割近くのユーザーが「次回もワンセグ対応携帯にしたい」と回答。

ルーティンな日常に潤いを……と感じている人が多いからなのかどうかは分からないなりが、ワンセグ対応携帯を所有しているのは30代以上が多く、職業別に見ると約4割が会社員という結果になったようなり。視聴場所を見れば分かるように、会社の行き帰りの公共交通機関の中でワンセグを楽しんでいる人が多いなりね。コ○助も仕事で移動するときの電車やバスの中で見ることがほとんどなので、この調査結果にバッチリ乗っかっている感じなりよ。

視聴時間は6割近くが30分未満という結果になっているなりが、これは視聴場所が関係していることに加え、バッテリー持ちの問題も大きく影響しているなりよ。通話、メール、ネット、写真、音楽と、携帯電話でやるべきことはたくさんあるので、ワンセグに割り当てられるバッテリーが30分程度になるのは仕方のないこと。今後、バッテリー駆動時間が改善されていけば、自然と視聴時間も延びていくかもしれないなりね。

視聴ジャンルで「ニュース・報道番組」が人気を集めているのは、その番組に関心が高いというよりも、30分未満の時間で物足りなさを感じることなく楽しめるコンテンツだから、という側面が強いように思うなり。コ○助もワンセグを見始めた当初は「外でドラマやスポーツ中継が見られる」と鼻息を荒くしていたなりが、実際には番組を最初から最後まで見切るだけの時間を外で確保するのは難しく、また、ドラマやスポーツ中継は途中で見るのを止めると不完全燃焼な気分になるため、細かくタームが切れているニュース番組への依存度が高くなるのは、ある意味必然と言えるなりね。

意外? なのは外での利用だけでなく、自宅での利用率も高いこと。自宅の居間にあるテレビを独占できないお父さんの悲哀が調査結果に反映されているのかもしれないなりが、「個人用テレビ」としての役割が鮮明になってきているとも言えそうなりよ。

ワンセグ対応携帯の所有者は全携帯所有者のわずか1.7%と、まだまだマイノリティではあるなりが、現所有者の多くは高い満足を示しているだけに、これから対応機器が増え、機能が改善されていけば、それこそ「テレビは1人1台」の時代が到来するかもしれないなりね。そうなったとき、これまでの個々のテレビ視聴スタイルが変化するのは間違いなし。大きな可能性を秘めたワンセグに、これからも期待したいものなり。

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