開始目前の「ワンセグ」、携帯電話やカーナビの発売相次ぐ。

2006/03/28 20:11 Written by コ○助

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地上デジタル放送「ワンセグ」の本放送がスタートする4月1日はもう目前。サービス開始当初は、東京・名古屋・大阪の三大都市圏と東北・北陸地方の一部と受信エリアが限定されているなりが、年内には47都道府県での受信が可能になる予定なりよ。全国一斉スタートが切れないことでエリア内とエリア外の居住者の温度差が出てしまうのは残念なりが、いよいよ新しい放送サービスが幕を開けるなりね。

サービス開始と同時に利用できる「ワンセグ」受信機器はそれほど多くなく、中心となるのはやはり携帯電話。昨年末にauが発売した三洋電機製端末「W33SA」や、同じくauの日立製作所製端末「W41H」、NTTドコモの「P901iTV」が市場に出回っているなりよ。中でも「P901iTV」はNTTドコモ唯一の「ワンセグ」端末だけに大人気。4万円前後という高額にも関わらず、品薄の店が続出しているようなり。3キャリアの中では対応が遅れてしまったボーダフォンも、サッカーW杯の始まる6月までにはシャープ製の「905SH」を投入することをすでに発表しているなりね。

携帯電話以外では三洋電機が持ち運びタイプのカーナビ「ゴリラ」をワンセグに対応させ、4月に新製品を発売するなり。また、松下電器産業やパイオニアは、これまで発売されているカーナビに取り付ける「ワンセグ」のチューナーを発表。ソニーはノートパソコンに「ワンセグ」チューナーを搭載させた「VAIO type T」、松下電器産業は「ワンセグ」を9時間受信できるポータブルDVDプレーヤー「DVD-LX97」を発売するなど、各社がいろいろな製品にチューナーを搭載しようという動きが見られるなり。

ただ、いずれもかなり高額なのがネック。カーナビの「ゴリラ」は21万円前後、外付けチューナーは7〜10万円前後。「VAIO type T」は16万5000円前後、ポータブルDVDプレーヤーは9万円前後のため、「ワンセグ」を気軽に楽しめるような環境が誰でも簡単に手に入れられるわけではないなりね。そういう意味では、やはり「ワンセグ」の普及は、しばらくは携帯電話を中心に進むことになりそうなりか。

少し変わったところでは、山手線の車内モニターに、「ワンセグ」の電波を利用して巨人戦のナイター中継を実施する試みが4月から始まるなりね。もしこの実験である程度の成果が得られれば、今後山手線の中で「ワンセグ」の放送が普通に見られるようになりそう。通勤・通学の電車内でテレビが流れているのは単純に暇つぶしにはなるなりよね。

立ち上げの段階ではそれほど大きな盛り上がりにはならないかもしれないなりが、せっかく始める新しい放送サービス。大きく、良いものに育てていって欲しいものなり。

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