ソフトバンクへの売却交渉が始まり、ユーザーの間からは動揺と失望の声が広がっているボーダフォン。周囲のボーダフォンユーザーからは、「ソフトバンクに売却したらほかのキャリアに移行する」「最近は魅力的な端末もないし、固執する理由がない」と、非常に辛い評価を下されているなりよ。それはほんの一例に過ぎないなりが、同様の不満を抱いているユーザーは少なくなさそうなりよね。

でも、そんなボーダフォンから久しぶりに個性的な、魅力あふれる端末が発表されたなりよ。ひとつの端末でユーザーのボーダフォンに対する印象がガラリと変わるわけではないなりが、最近やや尖った端末の少なかったボーダフォンなので、斬新な端末が登場したのは喜ばしいこと。急激にイメージは変わらなくとも、こういった端末を矢継ぎ早に投入できれば自然と契約者も再び伸びていくのでは……と期待を持たせてくれる端末なりね。

発表されたのは、シャープ製のワンセグケータイ「905SH」。ワンセグに対応した端末はすでにauやNTTドコモからは発売されているなりが、ボーダフォンでは初めての端末となるなりね。それでは、どのような端末なのか、簡単に特徴やスペックをまとめておくなり。

［905SH（シャープ製）］
・ボーダフォン初のワンセグ対応ケータイ。
・液晶が90度回転して横向きになる「サイクロイドスタイル」を採用。
・16：9の横長のワイド画面を採用。
・ワンセグに加え、アナログテレビ放送、FMラジオの受信も可能。
・連続視聴時間はイヤホン使用時に約4時間。
・240×400ドット表示に対応した2.6インチモバイルASV液晶を搭載。
・202万画素CCDカメラを搭載。
・おサイフケータイ「Vodafone live! FeliCa」に対応。
・顔認証機能を搭載。
・外部メモリはminiSDカード。
・本体色はブラック、ホワイト、アクアマリン。
・6月頃に発売予定。

「905SH」のウリは、何と言っても「サイクロイドスタイル」。これまで日本の携帯電話端末にはなかった、折りたたみ端末の液晶部分が90度だけ回転する新しいスタイルを採用しているなりよ。これまでこの手のデザインの端末はコンセプトモデルなどで見ることができたなりが、実際に市場に投入されるのは初めてなりね。

つい先日、ボーダフォンとシャープが共同開発していることが明らかになった携帯電話向けのVGA液晶の採用は見送られているのは少々残念なりが、しっかりおサイフケータイや顔認証機能などを搭載しているのはグッドなり。また、アナログテレビの受信もできるのも、まだ当面の間は嬉しい機能なりよね。

ワンセグ端末を心待ちにしていたボーダフォンユーザーはぜひチェックしてくださいませ。