今年4月からスタートした携帯機器向け地上デジタル放送のワンセグ、皆さんはもう利用しているなりか？　当初の対応機器は携帯電話だけだったなりが、最近はワンセグ対応を謳うノートパソコンやカーナビ、ポータブルDVDプレーヤーなども徐々に増えてきているなりよね。サービス自体が始まったばかりなので、「いつでもどこでもテレビを見る」というスタイルはまだ一般化されていないなりが、複数の業界を横断してワンセグの普及に向けた取り組みが進められているので、そう遠くない将来には当たり前のように街中でテレビを見ている人の姿で溢れかえる……かもしれないなりよ。

さて、そんなワンセグの視聴に対応した機器に新顔が現れたなり。これまで携帯音楽プレーヤーとしての機能を前面に押し出してきた東芝の「gigabeat」シリーズの新製品として、ワンセグチューナーを搭載したモデルが登場したなりよ。携帯音楽プレーヤー、もしくは動画再生にも対応した携帯マルチメディアプレーヤーの類でワンセグチューナーを搭載したのは恐らく初めてのこと。画期的な製品なので、簡単にそのスペックや特徴をまとめておくなり。

［gigabeat V30T（東芝製）］
・ワンセグチューナーを搭載した携帯HDDプレーヤー。
・3.5インチ、320×240ドット表示のTFTカラー液晶を搭載。
・30GBのHDDを搭載。
・ワンセグ視聴に加え、録画にも対応（最大130時間、100番組）。
・WMA、MP3、WAVの音楽再生に対応。
・Windows Media Video（WMV）形式の動画再生に対応。
・JPEGの表示に対応。
・バッテリー駆動時間はワンセグ視聴が約7時間、ビデオ再生が約9時間、音楽再生が約25時間。
・本体色はインディアインクブラックのみ。
・6月下旬発売予定。
・価格は49,800円。

何と言っても目玉はワンセグの録画機能が充実している点。ワンセグに対応した携帯電話でも録画ができる機種は少なくないなりが、メモリカードの容量上限や著作権保護の観点から制約が多く、家庭のHDDレコーダーのような使い勝手とは程遠いのが現状なりよね。でも、「gigabeat V30T」は30GBのHDD容量を活かして最大130時間の録画に対応。予約録画機能も搭載されているので、家庭のHDDレコーダーにかなり近い近い勝手を実現しているなりよ。本体の外に録画データを書き出すことはできないなりが、ビデオ出力を使えば録画データをテレビで見ることは可能なようなので、まさに「持ち歩けるHDDレコーダー」として新たなジャンルを切り開く製品と言えそうなり。

通勤・通学の電車内でも活躍してくれそうな「gigabeat V30T」。価格も驚くほど高いわけではないので、物欲を刺激された人も多いのでは。「gigabeat V30T」がある程度の成功を収めれば、今後ほかのメーカーからも同種のコンセプトの製品が登場することになりそうなので、ぜひとも「gigabeat V30T」にはヒットして欲しいものなり。コ○助もちょっと欲しいなり……。