ディズニー、映画「トイ・ストーリー3」の企画を白紙に。

2006/02/01 21:58 Written by コ○助

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ピクサーの人気作品にして、出世作でもある「トイ・ストーリー」シリーズの続編「トイ・ストーリー3」の企画が明らかになったのは、2004年頃のこと。当時、収益の分配や契約内容をめぐってディズニーとピクサーが衝突。同年1月に両社の提携解消が発表され、「『トイ・ストーリー』の続編がもう作られることはないのか……」とファンを落胆させたなりよね。ところが、その矢先にディズニーの幹部が「『トイ・ストーリー3』を、おそらく劇場用に数年後を目差して作りたい」と発言したことで事態は急転。「ピクサー抜き、ディズニー単体」での「トイ・ストーリー3」の企画が浮上したなりよ。

その後、同年10月には「トイ・ストーリー3」に続く「トイ・ストーリー4」もディズニーが単体で製作する動きが明らかになり、翌2005年には「トイ・ストーリー3」の監督にブラッドリー・レイモンド監督が起用されることが決定。また、2006年から製作を開始し、2008年度に公開するという具体的なスケジュールも発表されたなりね。

ただ、この監督の人選にはファンから疑問符が付けられたなり。レイモンド監督は「ライオン・キング3 ハクナ・マタタ」や「ノートルダムの鐘 II」「ポカホンタス II/イングランドへの旅立ち」など、主にディズニーのビデオ作品を手がけてきた人物で、劇場向けの映画作品は初挑戦。「トイ・ストーリー」と「トイ・ストーリー2」で監督を務め、「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」などで製作総指揮を務めてきたピクサーのジョン・ラセター氏との力量差は明らかで、期待よりも不安のほうが大きい人選に、ファンからは否定的な意見が相次いでいたなりよ。

さらにファンの不安を加速させたのは、ディズニーが独自製作した初のフルCGアニメ「チキンリトル」が、あまりに出来が悪かったこと。ピクサーが製作してきた作品とは明らかにレベルが違ったため、ディズニー版の「トイ・ストーリー3」に対する不安は増大するばかりだったなりね。

そうした流れの中で飛び込んできたのが、1月25日のディズニーによるピクサーの買収発表。それまでの冷え切った関係が一転、買収によって一体化することで「トイ・ストーリー3」の企画にも何らかの変化を与えると期待されたなりが、どうやら従来のディズニー単体で製作するという方針は白紙撤回。ゼロに戻したあと、続編を製作するかどうかも含めてピクサーに一任されることになったようなりよ。

ピクサーはもともとディズニーとの提携解消後、従来作品の続編製作に意欲を持っていたとも伝えられているため、2008年度は無理にしても将来的には「トイ・ストーリー」の続編を作ると見て良いかもしれないなりね。ファンにしてみれば、中途半端な続編が製作されるよりは時間はかかっても良いモノを製作して欲しいはず。ディズニーの「白紙撤回」の判断を歓迎するファンは多いかもしれないなり。

ピクサーによる「トイ・ストーリー」シリーズの続編の登場に期待したいなりね。

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