ディズニー、「トイ・ストーリー」続編をピクサー抜きで製作へ。

2004/10/15 12:20 Written by コ○助

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「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」など、数々の優れたCGアニメを世に送り出してきたディズニーとピクサーの強力タッグなりが、ここ数年は両社の契約を巡るいざこざのニュースが報じられることもしばしば。確執、というレベルでは無く、共に歩み寄ろうという姿勢が無いわけでは無いようなりが、契約自体は「Mr.インクレディブル」と「Cars」のあと2作品で打ち切りという事実だけは存在しているなりね。あと2作品。「トイ・ストーリー」からずっとピクサーの作品を好んで観て来ているコ○助としても、ラストへのカウントダウンが始まっていると思うと非常に寂しいものがあるなり。

ちなみに、このタッグ解消を望んでいるのはディズニーよりも、むしろピクサーのほうだと言われているなり。なぜピクサーはディズニーと距離を置きたがっているのか。一見、ディズニーというブランドの傘の下にいた方がなにかと得策のような感じはするなりが、実はピクサーは現在のディズニーとの予算配分から利益配分に渡る、一連の金絡みの契約で大きな不満を持っていると言われているなりよ。様々な情報を総合すると。
・ディズニーとピクサーは製作費を均等に負担する
・興行収入の分配方法は、まず全興行収入の12%をディズニーが受け取り、それを6(ディズニー):4(ピクサー)で分配する。
といった感じで、ピクサーの方がやや不利な契約となっているなりね。そのため、これまでも再三ディズニーとの決別が取り沙汰されてきたわけなり。

ただ、ディズニーはピクサーとの契約打ち切り後も、これまでの作品の続編を製作することができる権利を有しているなりよ。つまり、ディズニーが自前、もしくはピクサー以外のCGプロダクションと共同で人気作品の続編を製作することができる、ということ。「トイ・ストーリー」にしても、「ファインディング・ニモ」にしても、いずれもピクサーならではのカラーが強く反映されている作品だけに、これにはピクサーは当然として、これまでの作品のファンからも疑問の声が上がっているなりね。

でも、ディズニーは強引に続編製作に乗り出そうと計画しているようで、「トイ・ストーリー3」と「トイ・ストーリー4」の準備を着々と進めているというなり。確かに、ディズニーにしてみれば、「トイ・ストーリー」シリーズは過去の2作品ともにメガヒットを記録した旨味のある作品。続編を作れば作るほど、お金が生まれる打ち出の小槌のような作品なので製作したがるのは分かるなりが、これまでの2作品が秀作だっただけに、ピクサー以外のプロダクションが「トイ・ストーリー」の世界観を上手く表現できなかった場合のことを考えると、あまり良い計画とは思えないなりねぇ。あくまでも「トイ・ストーリー」を純粋に愛するファンの一人としての思いなりが。

まあ、まだ正式に続編製作が発表されたわけでは無いし、計画自体が頓挫する可能性だってあるので悲観的になる必要は無いと思うなりが、ちょいと心配なニュースだったなり。ちなみにピクサーの新作「Mr.インクレディブル」は日本では12月4日から公開予定。楽しみなりね。

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