ディズニー、ピクサー抜きで「トイ・ストーリー3」を製作?

2004/03/31 11:04 Written by コ○助

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1995年に公開された映画「トイ・ストーリー」以降ヒット作を連発。全体的に不振のディズニーのアニメの中にあって大成功を収めてきたピクサーの作品群なりが、収益の配分や契約内容を巡って常に衝突を繰り返し、すっかり両社の関係は冷め切っているとも言われているなりよね。

今年1月にはずっと噂されてきた提携解消が正式に発表され、ディズニーブランドで公開されるピクサー作品は、残すところ「The incredibles(Mr.インクレディブル)」(2004年11月全米公開)と「Cars(カーズ)」(2005年5月公開)の2本のみ。日本にも「ディズニー映画」というよりは「ピクサー映画」のファンが多いので、この提携解消の発表に落胆した人も多いのではないかと。コ○助も、その1人だったなり。

ピクサーがディズニーとの契約に抱いていた不満のひとつが、これまでディズニー向けに製作してきた作品に関して「ディズニーが独自に続編を作る権利」を保持する、というもの。つまり、「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」はピクサーのカラーが出た、ピクサーらしい作品だったにも関わらず、ピクサーとディズニーの契約が切れたあとに、今度はディズニーカラーの「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」の続編が登場する可能性があるということなりね。嬉しいような、嬉しくないような。

そして先日、ウォルト・ディズニー・スタジオのクック会長が「『トイ・ストーリー3』を、おそらく劇場用に数年後を目差して作りたい」と発言。ピクサーの懸念が具現化する可能性が出てきたようなり。これはファンにとっては複雑なりよね。作品としての続編は観てみたいものの、ピクサー以外のプロダクションが手がけた「トイ・ストーリー」が果たして本当の続編と言えるのかどうか。

ちなみにディズニーはピクサーとの提携終了後の2005年に、初のオリジナルフルCGアニメ「チキン・リトル」を公開する予定で、それ以外にも複数のCGプロダクションとフルCGアニメの企画を進めているというなり。「トイ・ストーリー3」の製作に色気を出しているのは、こうした現在製作中の作品に自信があるからなのか、単に金の匂いがするからなのか……。

出来が良ければ、きっとファンも続編製作には納得するはず。ディズニーのお手並み拝見という意味でも、「チキン・リトル」の成否が、「トイ・ストーリー3」の命運を握っていると言っても良いかもしれないなりね。どうなることやら。


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