安住紳一郎アナ“マスコミの過ち”認める、ジャニーズ事務所の会見受け

2023/09/10 00:06 Written by Narinari.com編集部

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TBSの安住紳一郎アナ(50歳)が、9月9日に放送された情報番組「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)に出演。故ジャニー喜多川氏による性加害問題について「嫌われても 今回、これは聞かなきゃならないという時、今回はまさにそのケースに当たるのに、私を含めて、放送局で働く人間たちが事の重大さを分かっていなかった」と、マスコミ側の過ちを認めた。

番組がジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題の会見を取り上げ、安住アナは「マスコミの沈黙についても責任を問う声が大きくなっています」とコメント。これまでの時系列として、1953年の俳優・服部吉次の性被害に始まり、1988年の北公次の告白本、1999年には週刊文春の記事が出たことなどを説明した。

メディアが沈黙していたことについて、安住アナは「マスコミがなぜ報じなかったについて、本来は私たちも聞き取り調査など行うべきなのかも知れませんが、この1週間、私の周りのマスコミの人に話を聞いた限りでは、当時は捜査当局が動いておらず、これほど大きな事件であるとの認識がなく、法律上も強制性交の被害者は女性に限定している時代で、ただの芸能ニュースの1つだろうと考えて、取り上げなかったという認識の人も多かったであろう、という話を聞きました」とコメント。

今年3月に海外のメディアがジャニー氏の性加害に関するドキュメンタリーを放送したが、番組が取り上げたのは4月22日で、安住アナは「私の感覚的には2週遅かったと思います。4月8日、4月15日にも放送するチャンスがあったかと思うんですが、これは三谷(幸喜)さんも『今週放送しないんですか』という話を打ち合わせでしたと思います。私も覚えていますが、ただ、その時点で性加害があったかを事務所側が認めてはおらず、自分たちが取材している問題点もないので、これは取り扱いに注意が必要という判断で放送はしませんでした」と話し、「それが大手芸能事務所に対する忖度ではないかというご指摘があるかと思いますが、その側面は十分にあると思います」と語る。

安住アナは「例え話になってしまいますが、私自身、簡単なインタビューでも『そのことは聞かないでほしい』『あのことは触れないでほしい』と、事前に言われることもあり、もしその約束を守らなければ次からはこちらの依頼に応えてくれない、そういう損得勘定で仕事をしている部分がもあります。ただ、これは嫌われても 今回、これは聞かなきゃならないという時はそれは考えて、そのような手段をとるわけですが、今回はまさにそのケースに当たるのに、私を含めて、放送局で働く人間たちが事の重大さを分かっていなかったということなのだと思います。話が長くなっていますけど、東山(紀之)新社長が言うマスコミとの対話、正直に話すということを、これからも心がけて変えていくように努力いたします」とマスコミの過ちを認めた。

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