歴史的な米国大統領選挙、「オバマ勝利」に沸く市民の反応(1)。

2008/11/06 21:21 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米大統領選挙の投票日11月4日。この日を米国中が待ちわびていたことでしょう。当日は早朝(例えばミズーリ州では朝6時)から有権者が投票所に列を作り、長いところでは6時間待ちという投票所もあったそうです。

今回の大統領選挙は、各メディアや調査機関が調べた予備調査の結果を照らし合わせて、候補者の明暗が選挙日の比較的早い時間に決まるだろうと予想されていました。

CNNやNBCなど、全米ネットワークのテレビ局では当日、投票開始と共に行われる行われる出口調査のデータを、サンプルエラーなどを踏まえた上で分析し、開票作業を待たずに当選者を報じることがあります。また地域によっては、候補者間の獲得票の差が大きく、場合によっては投票時刻終了を待たずに当選者が判明することも。ただし報道機関には「各州における投票の締め切り時刻を過ぎてからでないと、誰がその州で当選確実なのか報道出来ない」という取り決めが存在しているため、当選者が判る最も早い時間は投票締め切り直後となります。

さて投票終了時刻は各州まちまちですが、時差の関係もあり、だいたい東から西へと続きます。たとえばカルフォルニア州は東部時間の11時に締め切り。そして今回の大統領選挙で次期大統領が決定したタイミングは、カルフォルニアを含む西海岸の州が鍵を握っていました。

東海岸や中西部の当選結果が次々と発表され、民主党のバラック・オバマ候補が当選に必要な票は、西海岸の州を制すれば確実という状態になったのです。そして数州の出口調査では、投票終了を待たずしてオバマ氏勝利が判明していました。しかし先に説明したルールのため、当選者の報道がしばらく出来なかったのです。投票時刻が過ぎるまでは。

以上のような要因が重なり、全米市民が次期大統領が誰になるのかを知ったのは、きっかり東部時間の午後11時(西海岸での投票が終わった直後)のことでした。予想以上に早い時間の「歴史的瞬間」に、一瞬呆けてしまった人々もいるようです。

※(2)につづく

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