三菱電機がケータイの開発・生産から撤退、「D906i」も中止に。

2008/03/03 05:03 Written by コ○助

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先日、MM総研が発表した「2008年度のケータイ端末需要予測」によると、昨年後半から始まった各キャリアの新しい販売方式(主に2年間機種変更できない、など)によって、端末の買い換えサイクルが長期化。2008年度は端末の需要が8.5%程度減少する見通しとなっており、ケータイ業界は「端末が売れない時代」に突入しているなりよ。この状況は端末メーカーにとって死活問題で、今後、業界再編は不可避だと言われているなりね。

そうした中、三菱電機が早くもケータイ端末の開発・生産から撤退すると、読売新聞が報じているなり。同紙によると、三菱電機は携帯電話部門を他社に売却するのではなく、ケータイ事業から完全撤退。そして、これまでケータイ端末の開発に従事していた技術者を、カーナビゲーションなどの成長分野に投入していくというなり。気になるのは撤退のタイミングなりが、NTTドコモの次期シリーズ「906i」への端末供給は中止、現在発売中の「D705i」と「D705iμ」が最後の端末となるなりね。


日本国内のケータイ端末メーカー別シェアは、1位がシャープ、2位が京セラ+三洋電機(※三洋電機が携帯電話部門を京セラに売却)、3位が東芝で、以下NEC、富士通、ソニー・エリクソン、三菱電機、カシオ計算機、日立製作所と続いているなり。三菱電機はNTTドコモにしか端末を供給していないこともあり、国内7位に甘んじているのが現状なりね。これから「ケータイ端末が売れない時代」が本格化していけば、ますます苦しい立場に追い込まれるのは目に見えているだけに、「撤退」という判断に至ったことはやむを得ないところではあるなりよ。

ただ、「スライドケータイ」にこだわってきた三菱電機製の端末を愛用し続けているユーザーも多く、また、J.D.パワー アジア・パシフィックが昨年調査した昨年の「ケータイ端末満足度調査」では、業界平均値を上回る「満足度」の評価を獲得するなど、固定ファンからは一定の評価をされているなり。それだけに、三菱電機のDNAを受け継ぐケータイ端末もなく、完全に姿を消してしまうのは、非常に残念な話なりね。

ケータイ草創期から「D」の愛称で親しまれてきた三菱電機の「撤退」という決断は、ほかのメーカーにも少なからず影響を与えそうなりね。

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