昨年11月のザ・ハイロウズ活動休止宣言後、他のミュージシャンへの楽曲提供やトリビュートアルバム、ライブに参加していた甲本ヒロトと真島昌利。7月5日にヒロトがソロ・デビューしたものの、音楽史上の奇跡とまでいわれるほど仲の良い2人が一緒に活動しないわけがない！ということで、ついに新バンドを始動させたようなのだ。

バンド名はザ・クロマニヨンズ（THE CRO-MAGNONS）。ここのところ、「フェスに参加を予定している謎のバンド」として話題だったのだけれど、23日に大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場で行われた「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2006」に出演したことで、バンドの詳細が明らかになったのだ。6月頃から囁かれていた噂どおり、ボーカルが甲本ヒロト、ギターが真島昌利で、ベースはnilというバンドの小林勝、ドラムはGargoyleというバンドの桐田勝治。リズム隊はサポートメンバーのようなのだ。

MEET THE WORLD BEAT 2006のもようはスペースシャワーTVで生放送されたのだけれど、ザ・クロマニヨンズが登場したときはメンバーの顔が映らないように撮影されていたようなのだ。その正体が明かされたとき、会場もテレビの前の人も大興奮。「クロマニヨン・ストンプ」を筆頭に、「キラービー」「タリホー」「歩くチブ」「弾丸ロック」の疾走感のある5曲を演奏した。MEET THE WORLD BEATは完全招待制のイベント（しかも無料！）。うーん、会場に行った人たちがうらやましいのだ。

公式サイトによると、7月28日にFUJI ROCK FESTIVAL'06、8月19日にRISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO、9月9日にOkinawAmp'06への出演が決定しており、9月20日にデビュー・シングル「タリホー」を発売、同日から「ザ・クロマニヨンズ出現！！ツアー」を開始する。月平均10公演と、ハイロウズ時代と変わらず過激なスケジュールを組んでいるのだ。

シングル「タリホー」は、「タリホー」（作詞・作曲：甲本ヒロト）、「弾丸ロック」（作詞・作曲：甲本ヒロト）、「クロマニヨン・ストンプ」（作詞・作曲：真島昌利）が収録され、初回生産限定盤はDVD付きとなっている。また、アナログ盤も同時発売されるのだ。

ヒロトがソロ・デビューしたときには、「3月の雑誌のインタビューであれだけ『バンド！バンド！』と言っていたのに！」と驚いたのだけれど、「真夏のストレート／天国うまれ」のギター＆コーラスをマーシーが担当していると聞いて、新バンド結成は近いと思っていたのだ。ハイロウズが“活動休止中”であるために複雑な心境なのだけれど、“日本ロック界最高のケミストリー”の再始動、期待しないわけにはいかないのだ。