スカパラの新「歌モノ三部作」、最終ゲストボーカルは甲本ヒロト。

2006/03/31 15:55 Written by コジマ

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東京スカパラダイスオーケストラが話題のミュージシャンをゲストボーカルを迎えて放つ「歌モノシングル」。昨年12月に始まった新「歌モノ三部作」もついに最終作となるのだけれど、ラストゲストボーカルはなんとハイロウズ活動を停止した甲本ヒロト! 日本のジャム・セッション系を牽引してきたスカパラと日本のロック界を牽引してきたヒロトの共演は、日本の音楽ファン必聴。奇しくもデビューが同じというこのミュージシャンたちは、どんな饗宴を魅せてくれるのだろうか、今から楽しみなのだ。

スカパラの「歌モノシングル三部作」は2001年の夏に始まり、田島貴男(オリジナル・ラブ)、チバユウスケ(当時thee michelle gun elephant)、奥田民生をゲストボーカルに迎えて話題になったのだ。そして昨年12月、永積タカシ(ハナレグミ、ohana)で再度「歌モノ三部作」プロジェクトがスタートし、第2弾ではウタモノ史上初の女性シンガーしてCHARAとの共演を行ったのだ。ヒロトと組む今回は第3弾シングルで、タイトルは「星降る夜に」。5月10日に発売となる。

歌モノプロジェクトに限らず、今までスカパラが迎えたゲストボーカルを挙げてみると、

小林旭 「アキラのジーンときちゃうぜ」(1995)
小沢健二 「しらけっちまうぜ」(1995、アルバム『GRAND PRIX』収録)
竹中直人+キミドリ 「Skung-fu Man '95」(同)
高橋幸宏 「WATERMELON」(同)
スリラーU 「Stubborn Kind Of Fellow」、「Let's Stay Together」(同)
永瀬正敏(冒頭のセリフのみ) 「花ふぶき 〜愛だろ、愛っ。〜」(同)
石川さゆり 「真赤な太陽」(同)
岸谷五朗 「東京デラックス」(同)
椎名林檎 「真夜中は純血」(2001)
田島貴男 「めくれたオレンジ」(2001)
チバユウスケ 「カナリヤ鳴く空」(2001)
奥田民生 「美しく燃える森」(2002)
永積タカシ 「追憶のライラック」(2005)
CHARA 「サファイアの星」(2006)

椎名林檎の場合はゲストボーカルというよりもスカパラがゲストバンドなのだけれど、それにしてもそうそうたる面々なのだ。スカパラがどれだけ同業者に愛されているかがよく分かる。

結果的に音楽的にも商業的(売り上げと認知度)にも成功した「歌モノ三部作」だけど、当初はメンバー間で喧々囂々だったのだそう。独自の活動を続けてきたスカパラなだけに、企画モノ的な活動を好まないメンバーがいたとしてもおかしくないのだ。でも、前回の三部作からの人選は、音楽ファンをうならせるものばかり。“最後に甲本ヒロト”はやられたのだ。

ヒロトにとっては、ハイロウズ活動停止後初となるメインボーカルとしての発表となった。ヒロトファン、スカパラファンのぼくとしてはまさにヨダレモノ。これは、期待しないわけにはいかないのだ。

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