ゴールデンウィークも明け、世の中は夏に向けた新製品発表のシーズン。携帯電話も例に漏れず、これから各キャリアが続々と新端末や新サービスを発表する時期に差し掛かってきたなりが、NTTドコモから「902iS」シリーズ5機種、「902i」シリーズの企画端末3機種、「702i」シリーズ2機種の計10機種で構成された夏モデルが発表されたなりよ。また、新しいサービスも続々と発表されたので、11日に発表された内容をまとめておくなりね。

それではまず、発表された端末を順に見ていくことにするなり。

［D902iS（三菱電機製）］
・AF対応の200万画素（記録400万画素）スーパーCCDハニカムカメラを搭載。
・2.8インチ、26万2144色表示対応のTFT液晶を搭載。
・フルブラウザ上でパソコンのような操作が可能な「ポインターモード」搭載。
・回転操作ができる十字キー「スピードセレクター」を搭載。
・音声認証対応のICカードロック機能を搭載。
・外部メモリはminiSDカード。
・ボタンひとつでメールの背景色と文字のコントラストを下げ、のぞき見を防止する「オンリービュー」機能を搭載。
・本体色はマゼンタ、ストーン、プラチナ、サファイアの4色。

「D902iS」は大型の2.8インチ液晶を搭載したスライドボディ端末。かつてソニー・エリクソン製の端末に搭載されていた「ディスクジョグ」のような「スピードセレクター」を搭載しているのが特徴なりよ。シャープが採用しているのぞき見を防止機能「VeilView」とはまた違うアプローチの、背景色と文字のコントラストを下げることでのぞき見を防止する「オンリービュー」も重宝しそうな機能なり。

［F902iS（富士通製）］
・日本の携帯電話としては初のWMA（Windows Media Audio）対応端末。
・閉じたままで操作できる静電パッド「ラウンドイルミネーションパネル」搭載。
・端末の裏側に指紋認証機能を搭載。
・AF対応の322万画素（記録400万画素）CMOSカメラを搭載（手ブレ補正付き）。
・2.4インチ、26万2144色表示対応のTFT液晶を搭載。
・複数のIDやパスワードを一括管理する「パスワードマネージャー機能」を搭載。
・外部メモリはminiSDカード。
・国語、英和、和英辞典をプリインストール。
・本体色はブルーマイカ、イノセントホワイト、ルシードブラック、ゴールドフロストの4色。

「F902iS」はマイクロソフトが推進するWMA（Windows Media Audio）形式のファイルの再生に対応した端末。国内17の音楽配信サービスで購入した楽曲を、「F902iS」に移動して再生することができるなりよ。背面の静電パッドは最近の音楽ケータイの流行なりが、携帯音楽プレーヤーのように使えるのは、携帯で音楽を聴きたい人にとっては嬉しいなりよね。ほかの機能では、わずらわしいIDやパスワードを管理できる「パスワードマネージャー」も便利そう。こういった「パソコンにはあるけど、携帯にはなかった」という機能がどんどん搭載されていくと、携帯電話はますます手放せないものになっていきそうなり。

［N902iS（NEC製）］
・AF対応の200万画素（記録400万画素）スーパーCCDハニカムカメラを搭載。
・2.5インチ、26万2144色表示対応のモバイルシャインビューEX液晶をお搭載。
・縦・横・前後のブレを補正できる「スーパーデジタル手ブレ補正機能」を搭載。
・端末を閉じたまま写真撮影が可能な「ダイレクト・ショット」機能を搭載。
・NEC製端末としては初めてのSD-Audio対応端末。
・顔認証機能を搭載。
・新サービス「着もじ」を独自機能で3Dアニメ表示に。
・雑誌の表紙やCDジャケットを撮影するだけでサイトアクセスする「ERサーチ」対応。
・海外の3Gネットワークを利用できる「3Gローミング」対応。
・外部メモリはminiSDカード。
・「ドラゴンクエスト　不思議のダンジョン」をプリインストール。
・本体色はピスタッシュグリーン、ラセットブラック、アイスシルバー、ジュエルピンクの4色。

「N902iS」は大仰な名前の「スーパーデジタル手ブレ補正機能」を搭載した撮影重視端末。従来の手ブレ補正機能がさらに進化し、あらゆる方向（6軸）の静止画手ブレ補正を実現しているなりよ。記録画素数とはいえ、400万画素を実現している端末なので、まさにデジカメ要らずの端末と言えそうなりね。

［P902iS（パナソニック モバイル コミュニケーションズ）］
・約200万画素のνMaicoviconカメラを搭載。
・2.4インチ、26万2144色表示対応のTFT液晶を搭載。
・カスタムジャケットとドットパターンのイルミネーションを組み合わせた「ヒカリ×カスタムジャケット」を採用。
・新サービス「着うたフル」に対応。
・Bluetooth機能を搭載。
・顔認証機能に加え「閉じタイマーロック」でセキュリティを強化。
・外部メモリはminiSDカード。
・「2006 FIFAワールドカップドイツ大会」と「ポケメート」をプリインストール。
・本体色はレッド×クリムゾンドット、ホワイト×スノーミスト、ブラック×スモークブラックの3色と、限定版の「ミュージックエディション」。

「P902iS」は好評の「ヒカリ×カスタムジャケット」を採用した端末。注目すべきは、今回の「902iS」シリーズでは唯一「着うたフル」に対応しており（後述のN902iX HIGH-SPEEDは対応）、音楽ケータイのフラッグシップモデルとも言えるなりね。とりあえずNTTドコモが開始する「着うたフル」を利用したい場合には、必ず検討しなければならない端末なり。

［SH902iS（シャープ製）］
・最長約22時間の連続音楽再生を実現。
・ヘアライン処理やクロスライン処理を施したアルミ素材を採用。
・オートフォーカス対応の320万画素CCDカメラを搭載。
・2.4インチ、26万2144色表示対応のベールビューモバイルASV液晶を搭載。
・のぞき見防止の「VeilView」を採用。
・外部メモリはminiSDカード。
・従来比30倍の高速赤外線通信「IrSimple」に対応。
・「まとめて簡単ロック」機能を搭載し、セキュリティを強化。
・本体色はシャインシルバー、コーラルピンク、アストロブラック、プロミネンスレッドの4色。

「SH902iS」は表面にアルミ素材を使用し、高級感を演出した端末。最長22時間の連続音楽再生という、携帯音楽プレーヤー顔負けのスペックが自慢の端末なりよ。ただ、「着うたフル」には未対応。このあたりは少しもったいない感じもするなり。

（つづく）