両主催者が語る今年の「フジロック」と「サマーソニック」。

2006/04/09 05:58 Written by コジマ

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今年も国内外からビッグなミュージシャンを招いて開かれる2大音楽フェスティバルのFUJI ROCK FESTIVALSUMMER SONIC。Narinari.comでもお伝えしきれないほど出演者が続々と決まっているのだけれど、音楽誌「ロッキング・オン」5月号では、毎年恒例となっているフジロック主催のスマッシュ代表・日高正博氏とサマソニ主催のクリエイティブマン代表・清水直樹氏へのインタビューが掲載されているのだ。

まずは、10回目を迎え、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやフランツ・フェルディナンド、クーラ・シェイカー、ヤーヤーヤーズ、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー(CHSY)などの出演が決まっているフジロックのスマッシュ日高代表から。その要点をまとめると、出演者については
・レッチリとフランツはメインステージ(グリーンステージ)のヘッドライナー
・残る1日のヘッドライナーは未定
・クーラ・シェイカーは本人たちの希望もあってホワイトステージかレッドマーキーに出演
・大江慎也のバックバンドはルースターズのメンバーがほとんど
・CHSY、シザー・シスターズ、スーパー・ファーリー・アニマルズ、スピント・バンドはレッドマーキーに出演
・ザ・リフュージ・オールスターズ・オブ・シオラレオネはオレンジコートに出演
・ハイヴスはおそらくグリーンステージの昼間に出演
などなど。気になる情報として、クーラ・シェイカーのキーボードでオアシスのサポートメンバーであるジェイ・ダーリントンはフジロックはおろか、現時点でクーラ・シェイカーの活動に参加することはないそうなのだ。むう。また、今年フジロック10回分のDVDを発売するのだとか。

そのほか、施設面では
・アトラクションを増やす
・欧州から招致したストリートパフォーマーをステージ間に配置する
・どこでも行列ができていたトイレの数を見直す
・雨が降るとぬかるむグリーンステージとホワイトステージ間にボードウォークを設置
去年、雨の中グリーンステージとホワイステージを何度も往復して履いていったスニーカーをダメにしちゃったので、ボードウォークの設置はうれしいニュースなのだ。

そして、ファンの間で最も不評だった初の値上げについても質問。昨年までと比べ、1日券で800円、3日通し券で1000円値上げされるわけなのだけれど、どうやら毎年入場料だけでは利益がまかなえず、出店料などで埋め合わせてきたようなのだ。そんな状態のため会社として毎年値上げを訴えていたのだけれど、日高代表が「ダメ」と断ってきたのだそう。今年値上げに踏み切ったのは、そうした現状に値上げに踏み切らざるを得なかったことと、「自分で言うのもほんとに生意気だけどね、見合うようなものを還元させてあげられるっていうような自信は、もうできている」(日高代表)からだそうなのだ。まあ、たしかにこれだけのイベントはほかにないから値上げしても行きますけどね。

値上げの告知に関して、インタビュアーの山崎洋一郎編集長は「最初から今おっしゃったことをウェブが(ママ)ちゃんと書けば、絶対お客さんも、そうかって思うのに、照れなのかなんなのか知らないけど、『10周年です、値上げです』みたいな、ああいう表現をするから、みんなブーブー言うんじゃないですか?」と鋭い指摘をしてるのだ。これに対して日高代表は「まあ、確かにね、説明しなきゃいけないところはあると思うんだけど、それは言いたくないっていうのがあるんだよね」としている。うーん、日高代表はヘソ曲がりなのかな。

続いて、メタリカやリンキン・パーク、トゥール、アークティック・モンキーズなどフジロックに負けないラインアップが決定しているサマソニのクリエイティブマン清水代表。こちらも要点をまとめると、
・すでに公式サイトで告知されているように、メタリカとリンキンがアウトドア(マリンステージ、オープンエアステージ)のヘッドライナー
・トゥールとダフト・パンクはインドアのヘッドライナー
・ミューズは本人たちの希望でアウトドアに出演、セカンド・ヘッドライナーか
・アークティックは本人たちがインドアを希望も、入場規制を考えてアウトドア出演を交渉中
・デフトーンズは本人たちの希望で、メタリカと同じ日のアウトドアに出演
・マッシヴ・アタック、ラプチャー、フェニックス、65デイズオブスタティックはインドアに出演
・デヴェンドラ・バンハートはビーチステージに出演
などなど。ヘッドライナーとしてプリンスも招致していたのだけど、こちらは断られたもよう。このほか、先日ニューアルバムを発表したフレーミング・リップスは、最近のライブでオープニングにクイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」、最後はブラック・サバスで締めるというステージを繰り広げているそうで、これは楽しみなのだ。ぼくが注目している65デイズオブスタティックは、清水代表も期待しているとのこと。でも、頼むからアークティックはインドアに出演させてほしいのだ。

会場については、
・インドアはマウンテンステージとソニックステージの2ステージに(東京・大阪)
・ヒップホップ系中心のアーバンステージを屋外に(東京)
・邦楽中心のアクアステージをマリンステージとビーチステージの間に(東京)
・昨年ロックステージがあったZEPP大阪に東京のダンステントやビーチステージのアーティストが出演(大阪)
・今年変更の予定だった大阪の会場は来年変更(候補地未定)
騒音問題のため、今年変更されると清水代表が宣言していた大阪の会場。ぼくは東京会場にしか行ってないので知らなかったのだけれど、昨年はスピーカーの音量を下げたために観客には大不評だったようなのだ。これについては、「そのマンションが建つのが遅れて、今年ももう1年できるってことを、メッセの土地のほうから通達があって」(清水代表)会場は変更されなかったとのこと。また、「今年は問題のサーカスがない、絶対にやらないってことなんで、音量を下げるというようなことはない」(同)のだそう。そのマンション? メッセの土地? サーカス? よく分からないけど、音量が下げるようなことがないのは、大阪のファンにとって朗報なのだ。

さあ、あとはどの日にどのバンドが出演するのかも含めてタイムテーブルの発表が待ち遠しい。フジロックの残された日のヘッドライナーも気になるところ。現在、両フェスともプレオーダー受付中。近年はチケットの売り切れが続出しているので、絶対に観に行きたい人は売り切れる前に予約なのだ。ちなみに、フジロックは岩盤で予約すると「FRF'06×岩盤Wネームエクスプロラーライト」と「FRF'06×岩盤Wネームステッカー」が、サマソニはeプラスで予約するとサマソニ特製Tシャツ、チケットぴあで予約すると音楽ギフト券が、それぞれ特典として付いてくるのだ。

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