SUMMER SONIC 06、第1弾、第2弾出演者を続けざまに発表。

2006/03/02 06:43 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


FUJI ROCK FESTIVALと並んで日本が世界に誇る夏の音楽フェスティバルであるSUMMER SONIC。今年は8月12、13の2日間、例年通り東京会場(千葉マリンスタジアム、幕張メッセなど)と大阪会場(WTCオープンエアスタジアム、インテックス大阪、ZEPP OSAKAなど)で出演者を入れ替えて行われるのだけれど、第1弾、第2弾と出演者が続けざまに発表されたのだ。

第1弾発表の出演者は、メタリカ、リンキン・パーク、ダフト・パンク、マッシヴ・アタック、ザ・フレーミング・リップス、マイ・ケミカル・ロマンス、ストーン・サワー、リトル・バーリー、10イヤーズ、トゥー・ギャランツ、65デイズ・オブ・スタティック、プランB、レディ・ソヴリンの13組。おお、ヘッドライナー級のバンドが盛りだくさんなのだ。

続いて第2弾発表の出演者は、アークティック・モンキーズ、アヴェンジド・セブンフォールド、ザ・クークスの3組。おおおおお、フジロックとの壮絶な争奪戦?の末、話題の超新星アークティックの招致に成功しているのだ。第1弾発表の豪華な面々といい、今年のクリエイティブマン(主催者)はやる気が違いマス! 発表された出演者が多いので、注目の出演者をご紹介。

●メタリカ(METALLICA)
1991年発表のアルバム『メタリカ』が世界で“ダブル”ダイアモンドディスク(売り上げ2000万枚以上)となり、このジャンルのバンドでグラミー賞を初受賞。以降のアルバムすべてが初登場1位を獲得するなど、幾多の伝説を残すヘビー・メタルの重鎮が日本の夏フェスに初参戦なのだ。昨年は映画メタリカ:真実の瞬間」(ジョー・バーリンジャー&ブルース・シノフスキー監督)が日本で公開され、現在、最新アルバムを鋭意制作中。でも、ぼくはこのジャンルが最も苦手なのだ……。

●リンキン・パーク(Linkin Park)
リンプ・ビズキットと並ぶヘビー・ロック界の雄。こちらも2003年発表のアルバム『メテオラ』がダイアモンドディスク(売り上げ1000万枚)に輝いている。最近は、ラッパーのジェイ・Zとのコラボレーション曲「ナム/アンコール」が今年のグラミー賞で最優秀ラップ/ソング・コラボレーション賞を受賞したり、日系人MCのマイク・シノダがヒップ・ホップ・プロジェクトとしてフォート・マイナーを結成したりと、話題に事欠かない彼ら。最新アルバムは年内に発表予定だとか。ちなみに、最新作のプロデューサーはメタリカの新作のプロデュースもしているのだ。ヘビーな音だけど、このジャンル、特に彼らは大好きなのだ。

●ダフト・パンク(duft punk)
ケミカル・ブラザーズ、ファットボーイ・スリム、アンダー・ワールドらとともに、90年代からダンス・ミュージック・シーンを牽引する彼ら。2001年に発表されたシングル「ワン・モア・タイム」が日本でも大ヒットし、同曲が収録されているセカンド・アルバム『ディスカバリー』は松本零士のアニメキャラクターがジャケットを飾り、話題を呼んだ。ダンス・ミュージックが弱かったサマソニの新たな魅力になる可能性は十分なのだ。最新オリジナル・アルバムは、05年3月発表の『HUMAN AFTER ALL〜原点回帰』。

●マッシヴ・アタック(MASSIVE ATTACK)
ダフト・パンクらとは異なるアプローチのダンス・ミュージックを手がける黒人と白人の2人組(キャリアはこちらのほうが上)。ダブ、レゲエ、ソウル、ニューウェイブなどを取り込んだその手法は非常に英国的で、出身地であるブリストル・スタイルというジャンルを確立しているのだ。3月にベスト・アルバム『コレクテッド』、来年初めには新作『ウェザー・アンダーグランド』を発表予定。こちらもサマソニに新風を呼びそう。

●ザ・フレーミング・リップス(The Flaming Lips)
サイケでメロウでキャッチーな大人の音楽を聴かせてくれる彼ら。CD4枚を同時にかけると音が完成するという前代未聞のアルバム『ZAIREEKA』(1997年)が非常に話題になったのだけど、最新作である02年発表の『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』は最高のアルバムなのだ。新作『アット・ウォー・ウィズ・ザ・ミスティックス』は発表間近。サマソニには00年、02年に続き3度目の参加となる。

●リトル・バーリー(Little Barrie)
現在の音楽界の流れを無視し、ブルース、ソウルを渋く奏でる3人組が、昨年に続きサマソニに参戦。楽曲や演奏テクニックは最高なんだけど、昨年のサマソニのステージを観てそのパフォーマンスに少々げんなり。ドラムのウェインよ、もうちょっと落ち着いてくれ! この1年で渋いサウンドに見合うパフォーマンスができるようになったかが見所なのだ。最新作は昨年発表の『ウィー・アー・リトル・バーリー』。

●65デイズオブスタティック(65daysofstatic)
フジロックがモグワイならこっちは65だ!とばかりに日本未デビューの新鋭をぶつけてきたのだ。シェフィールド出身の4人組で、まるでモグワイ、まるでブロック・パーティー。これ以上やったらリンキン・パーク・になっちゃうよ!という轟音メロディーをコンピュータ的ビート(ラップトップ・ビートというそう)がタイトに絞り上げ、新たな世界を構築している。最高にかっちょいい! 極上のインストゥルメンタルをサマソニで体験できるのだ。最新アルバムは先月末に発表したばかりの『ワン・タイム・フォー・オール・タイム』(国内版は今月19日発売)。

●アークティック・モンキーズ(arctic monkeys)
デビューアルバム『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』が英チャートでファストセリングの新記録を樹立、4週連続1位を獲得し続け、ブリット・アワードで最優秀新人賞、NMEアワードでは3部門制覇するなど、昨年末に現れた英国の超新星。てっきりフジロックに出演すると思っていたのだけれど……。個人的な意見として、昨年出演したブロック・パーティー同様、スタジアム向きに見えないので是非ともメッセのほうに出演してほしいのだ。

うーん、いきなりすごい面々をそろえてきたのだ。フジロックのレッド・ホット・チリ・ペッパーズやフランツ・フェルディナンドがかすんでしまう……。あとは、ヘッドライナー級、中堅クラスで来日しそうなザ・フー、レディオ・ヘッド、モリッシー、パール・ジャム、ゼブラ・ヘッド、ザ・プロディジー、NOFX、ラグワゴン、ザ・ストロークス、ザ・ホワイト・ストライプス、ヤー・ヤー・ヤーズ、そしてベイビー・シャンブルズ! 新人クラスで来日しそうなザ・デッド60S、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー、エル・プレジデンテ、ウィー・アー・サイエンティスト、サン・オブ・ドーク、KT・タンストール、テガン・アンド・サラ、ザ・ライク(来て欲しくないけど)などを、フジロックと争奪しそう。“ピアノマン”ダニエル・パウターなんてのも、新たなジャンルとして招聘してもよさそう。そして、再結成&米コーチュラ・フェスティバルへの出演が噂されているスマッシング・パンプキンズ……。日本最大級のフェスなだけに、出演者への興味は尽きないのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.