「ピアノマン」は自作自演だった? 英紙が報道。

2005/08/22 16:42 Written by コ○助

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イギリス南東部ケント州シアネスの海岸で、びしょ濡れの黒いスーツとネクタイ姿の男性が発見されたのは今年4月8日の夜のこと。保護されてからは一言も話すことなく、ただピアノだけは上手に演奏することから「ピアノマン」と名付けられ、日本を含めた各国のメディアで大きく報じられていたなりよね。

その後、世界中から1,000件以上の身元に関する情報が寄せられ、大道芸人や楽団のメンバーと報じられたこともあったものの、結局はそれらの情報は皆別人で、「ピアノマン」の身元は一向に明らかにならず。状況に変化がないことから、次第に自作自演説、映画のプロモーション説など、さまざまな憶測が飛んでいたなりが、あれから4か月。ついに「ピアノマン」本人が重い口を開いたようなりよ。

イギリスの大衆紙デイリー・ミラーが報じたところによると、「ピアノマン」はドイツ出身の同性愛者。パリで働いていたものの失業し、高速列車ユーロスターに乗って渡英。シアネスの海岸発見された時には自殺を考えていたというなり。決して記憶喪失だったわけではなく、「ピアノマン」はかつて精神障害者と一緒に仕事をした経験があることから、それらしい「演技」をし続けていたというなりよ。やっぱり自作自演の線だったなりか……。

そして「ピアノマン」の名前の由来となった、「プロ級」のピアノの腕前なりが、こちらは話にかなり尾ひれが付いていたようで、実際には同じ鍵盤を繰り返し叩いた程度だったのだとか。ピアニストでも、音楽関係者でも無かったなりねぇ。神秘性が一気に失われてしまったなり(笑)。

また、「ピアノマン」が発見された当時、病院の関係者が鉛筆と紙を渡したところ、精緻なグランドピアノの絵を描いたとも報じられたなりが、これを描いた理由は「ピアノマン」曰く「最初に頭に浮かんだから」。あの絵はなかなか上手い絵だったなりが、何の意味も無かったなりねぇ。あのタイミングでもっとほかのもの、例えば食べ物とか、乗り物とかを描いていたら、ここまで話が大きくなることは無かったかもしれないなりね。「謎のピアニスト」というシチュエーションが神秘的だったのに。

「ピアノマン」はすでにドイツに帰国しており、保護していた病院は入院中の経費などを請求するかどうか検討を始めているようなりよ。4か月間の入院費用となると結構な額になるのは間違いないので、失業中の「ピアノマン」なりが、大きなツケを払うことになりそうなりね。

結末は多くの人が予想していた通りの展開となったなりが、世界中のメディアがこれほど踊らされた事例はそうそうあるわけでは無し。「ピアノマン」の騒動はすぐに忘れられていくかもしれないなりが、なかなか興味深いものがあったなり。

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