英紙、「Live8」ロンドン公演のベスト・パフォーマンス・トップ5発表。

2005/07/08 09:20 Written by コジマ

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先日お伝えしたように、7月2日に日本を含む9か国10都市で開かれた、アフリカの貧困撲滅を訴える音楽イベント「Live8」。特にロンドン公演ではありえないほど豪華なミュージシャンたちが参加したのだけれど、英紙「デイリー・ミラー(Daily Mirror)」のアンケートによるベスト・パフォーマンスのトップ5が発表されたのだ。

トップ5を記す前に、メイン会場だったハイド・パークで行われたロンドン公演の出演者を掲載すると、

ポール・マッカートニーとU2による「サージェント・ペッパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」で幕を開け、
U2、コールドプレイ(「ビタースイート・シンフォニー」でリチャード・アシュクロフトと共演)、エルトン・ジョン(「チルドレン・オブ・ザ・レヴォリューション」でベイビー・シャンブルズのピート・ドハーティと共演)、ダイド(「セブン・セカンズ」でユッスー・ンドゥールと共演)、ステレオフォニックス、R.E.M.、ミズ・ダイナマイト、キーン、トラヴィス、ボブ・ゲルドフ、アニー・レノックス、UB40、スヌープ・ドッグ、レイザーライト、マドンナ、スノウ・パトロール、ザ・キラーズ、ジョス・ストーン、シザー・シスターズ、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、スティング、マライア・キャリー、ロビー・ウィリアムス、ザ・フー、ピンク・フロイド、ポール・マッカートニー、
最後は全員で「ヘイ・ジュード」を大合唱

むうう、ポール・マッカートニーとU2の共演といい、スヌープ・ドッグの後にレイザーライト、マドンナへとつながるところの面白さ、そして、後半にスティング、マライア・キャリー、ロビー・ウィリアムス、ザ・フー、ピンク・フロイド、ポール・マッカートニーとたたみかけ、最後は「ヘイ・ジュード」だなんて、これ以上のライブは今後ありえないんじゃないだろうか。ぼくも会場で「ヘイ・ジュード」歌いたかったのだ。

さてさて、前置きが長くなっちゃったけど、ベスト・パフォーマンス・トップ5は以下の通り(カッコ内は獲得票率)。

1. ピンク・フロイド(34.5%)
2. ロビー・ウィリアムス(20.5%)
3. ザ・フー(10.5%)
4. マドンナ(7.7%)
5. UB40(6.2%)

この「Live8」で再結成したピンク・フロイドが14%差で1位だったのだ。ピンク・フロイド人気恐るべし。ぼくの好きなザ・フーが3位にランクされているのは嬉しい限り。ピート・タウンゼントはウィンド・ミル奏法を披露したのかな。全体的にちょっと昔めのミュージシャンが多いのだけれど、なぜこの出演者のなかで5位にUB40が入っているのかが不可解なのだ。パフォーマンスが相当良かったのかなあ。ちなみに、ピンク・フロイドは、今回の出演により増加したCDの売り上げはすべて寄付するそうで、さらに、200億円の米国ツアーのオファーを「再結成は『Live8』1回だけのもの」として断ったそうなのだ。フロントマンのデイビッド・ギルモアは「この金は、命を救うために使われなければいけない」と発言。「再結成の目的? 金のために決まってるじゃないか」と言ったセックス・ピストルズのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)は爪の垢でも飲んだほうがいいのだ。潔くて好きだけど(笑)。

このほかにも、米紙「USA TODAY」が各開催都市のベストシーンとして、

・ロンドン公演
マドンナの「ライヴエイド」が行われた20年前に飢餓から救われた少女との共演シーン
・フィラデルフィア公演
スティービー・ワンダーとアダム・レヴィーン(マルーン5)の共演
・ベルリン公演
オーディオ・スレイヴのパフォーマンス
・パリ公演
シャキーラのパフォーマンス
・ローマ公演
地元のラッパーのパフォーマンス
・トロント公演
ニール・ヤングのパフォーマンス
・ヨハネスブルク公演
ネルソン・マンデラ氏の登場
・モスクワ公演
赤の広場に約2万人が詰めかけたこと

を挙げているのだ。っておいおい、東京公演はどうなっているのだ!? それに、モスクワ公演の「赤の広場に約2万人が詰めかけたこと」って、ずいぶん適当なのだ。そんなにミュージシャンのパフォーマンスに特筆すべきことがなかったのかなあ。

「Live8」は、6日に主要国首脳会議(G8サミット)が開催されているスコットランドで最後の公演(エディンバラ公演)を行い幕を閉じたのだけれど、主催者のボブ・ゲルドルフとU2のボノがブレア英首相やブッシュ米大統領、シュレーダー独首相などと会談しアフリカ支援で各国が合意するよう注文するなど、音楽の力が存分に示されたすばらしい企画になったのだ。

「Live8」の模様は英テレビネットワークBBCにより生中継されたのだけれど、早くもオークション・サイトのeベイで海賊版が出ているのだそう。それほど需要が高いのだ。日本ではCS放送のフジテレビ721により放送されたのだけれど、8月14日に出演者のインタビューを加えた再放送が決定しているので、見逃した方は必見なのだ。

「Live8」とサミット開催、2012年の五輪開催決定の歓喜のなか、昨日の同時テロで悲壮感に包まれた英国。今度は、「ツインタワーに飛行機で突っ込んだヤツらだって神のためだって言ったけど、何を言うかふざけんなって感じだよ」と語っているオアシスのノエル・ギャラガー(「Live8」には不参加)が主催者となって、テロ撲滅のイベントを企画してほしいのだ。

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