ハーディーズの人気商品「巨大バーガー」体験レポート。

2005/04/14 13:37 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


アメリカのファスト・フード業界は今、二極化の時代に突入したといわれています。肥満が社会的な問題となり、その結果人々の間に健康志向が高まりました。そしてジャンク・フードを避けようとする人々の傾向が痛手となり、ここ数年のファスト・フード市場では全体的な売り上げが減少したのです。

マクドナルドのようにサラダを中心とした健康メニューを充実させ、ヘルシー志向にアピールする戦略を取った企業も登場。しかしながら、最近この業界で一番売り上げを伸ばしているチェーン店はなんと、このアメリカの健康ブームに逆行し、ボリュームたっぷり、カロリーたっぷりの巨大ハンバーガーを導入した「ハーディーズ」というお店なのです。

この巨大バーガー、正式名を "Monster Thick Burger"(「モンスター・ティック・バーガー」)と言い、その名の通り「怪物」のような食べ物です。150グラムの牛肉パテが2枚に、ベーコン、チーズ、マヨネーズ、バターがトッピングされ、これまた大きなパンにはさまって、そのボリュームには呆れつつも、妙な気合が感じられます。値段はひとつで600円ほど。カロリーは驚くなかれ、1420キロカロリーもあるそうです。

このハンバーガーの客層ターゲットは食欲旺盛な18〜35歳の男性。「健康、健康ってうるさい!菜っ葉ばっかり食わせないで、たまにはでっかい肉食わせやがれ!!」と彼らが叫んでいるかは判りませんが、そんな需要にジャスト・ミートした巨大バーガーなのです。ハーディーズはこのモンスター・バーガーの導入直後に売上高が前年同月比で5.8%増を記録したとかで、まさにヒット商品。

ううむ、ここまで聞くと一体このハンバーガーがどんな食べ物なのか、実際にこの目で確かめ、この口で味わってみたいじゃありませんか。ってことで行って参りました、ハーディーズ!買って来ました、モンスター・ティック・バーガー!

大きさを比べるために、同じハーディーズで売られている「ミニ・ハンバーガー」(2個で1ドル)も購入。しかしミニといっても普通の大きさです(笑)。しかしモンスター・バーガーの隣に置くと、これが恐ろしく小さく見えるから不思議です。試しに重さを量ってみると、ミニが70グラムちょっと。そして巨大な方が400グラム近くありました。直径15センチ、厚さが6センチ……。デカすぎ。

手に持ってみるとさすがにズッシリと重いです。一口食べようと思っても、一体どこに噛み付けば良いのやら。なんとかガブリッと喰らいついてみると、もう口の中は肉肉肉。質の良い「アンガス・ビーフ」という牛肉を使っているので、美味しいです。ミニ・バーガーのパテと食べ比べてみると、味が格段に違いました。カロリーを気にしてちょこっと味見するだけのつもりでしたが、意外な美味しさにまた一口、一口と食が進んでしまう私。やばいぞ、コレは。

しかしながら、やっぱり半分もいかない内にもうお腹がいっぱいでギブアップ(涙)。だって、全部で300グラムですよ、ビーフが……。これは一日じゃ食べきれないと、半分は冷蔵庫に入れて明日のお昼ご飯にすることに。

アメリカ生活が長く、胃袋の大きさにはそれなりに自信があったウォール真木でしたが、今回の巨大バーガーには本当に敗北です。これにLサイズのポテト、バケツのようなカップのソーダ。そんな食事が軽々出来るようになるには、まだまだ修行が足りなかったようです。

それにしても今回、ハーディーズのヒット商品を食べてみて、当分お肉は結構と、つくづく思いました(笑)。何はともあれ、貴重な経験には変わりが無いので、もし皆さんもチャンスがあれば、ぜひ挑戦してみて下さいな。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.