ビッグ・マックが他社のハンバーガーを宣伝!?

2004/05/05 11:57 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ビッグ・マックと言えば、まず思い浮かべるのがマクドナルドですが。しかしセントルイスの野球ファンが思い浮かべる「ビッグ・マック」はちょっと違う。

アメリカのメジャーリーグで1998年に、それまで37年間も破られることが無かった1シーズン中のホームラン記録を打ち破り、70本という驚異的な数を叩き出した男。そうマーク・マグワイヤ(Mark McGwire)こそ、「Big Mac」の通称で親しまれる人物なのです。

実際、彼はデカイ(笑)。何度か街中で見かけたことがあるのですが、スタバでグランデ・サイズのコーヒーをすする彼の手の紙コップが通常サイズに見えたほど…。

そのニックネームからマグワイヤ選手はよくマクドナルドと関連付けされていました。実際、カージナルスのスタジアムには『Big Mac Land』と言う座席の一画がありまして。そこに選手がホームランを打ち込むと、その日試合に行った観客全員にビッグ・マックがマクドナルドからプレゼントされるんです。この『Big Mac Land』は彼が引退後もそのまま設置されてます。
 
引退後、あまり公の場に出ることがなかったマグワイヤ選手ですが、この間テレビを観ていると突然彼が出てきてまして。ずいぶん大きなハンバーガーをムシャムシャと食べているじゃあありませんか。

一瞬「あー、Big Mac(マグワイヤ選手)が Big Mac(ハンバーガー)の宣伝してるー」と思いきや、なんと実はコレ、マクドナルドのライバル社でもある『ハーディーズ -Hardee's-』のCMだったのです。そして、ナレーターが一言。

「Big Mac だってわが社の Tick Burger の方が好き」

まあ、ウラをかいた宣伝じゃあありませんか。アメリカン・ジョーク。実際ハーディーズのハンバーガーなんですが、高い質の牛肉「アンガス・ビーフ」を使用し、しかもお肉のサイズも1/3パウンド(135グラム)、1/2パウンド(225グラム)、さらに2/3パウンド(300グラム)とかなり大きめなハンバーグを使っております。他のファストフード店からは高級さを武器に、ブランドの差別化を図り、実際にかなり売れ筋のもよう。

最近流行のロー・カーブ・ダイエットに便乗し、パンの代わりにレタスでお肉を挟んだ品物も登場し、これまた評判に。

ちなみにカージナルスの球場内でもハーディーズが試合中に開店してまして。そこでこの間フライを買いに並んでいますと、目に入ったレタス・バーガーの宣伝ポスターのうたい文句が

Watch the carbs while watch the Cards.
訳:「カージナルスの試合を観ている間も、炭水化物(の取り過ぎ)に注意しよう。」

だったので、語呂の上手さに笑いました。

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