2つの“ブルー”が奮闘、サッカー&ハンドボール代表戦の結果。

2008/01/30 22:16 Written by コジマ

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北京五輪のアジア予選やり直しで一躍脚光を浴びているハンドボール日本代表。そして、ワールドカップ(W杯)アジア3次予選に向けて国際親善試合(キリンチャレンジカップ2008)を戦っているサッカー日本代表。岡田武史監督率いるサッカー日本代表は、1月26日の第1戦では若手中心のチリ代表を相手にボールを支配できず引き分け、初陣を飾ることができなかった。一方、ハンドボール日本代表は、1月29日に行われた女子再予選で韓国代表に21-34の大差で敗れ、32年ぶりの五輪出場はお預けとなってしまったのだ。

両日本代表ともにあまり良くない空気の中で、サッカー日本代表は岡田体制の2戦目となるボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦、ハンドボール日本代表は男子の再予選となる韓国代表戦が、奇しくも同日の同時間帯に行われたのだ。

東京・国立代々木競技場第一体育館で行われたハンドボール男子アジア再予選は、1万257人の観衆が駆け付ける中、女子と同じく韓国の先制で始まった。韓国はドイツ1部リーグでプレーする203センチのエース、ユン・ギョンシン選手を先発メンバーから外す余裕ぶりだったのだ。前半は11-14で終了。後半は開始早々、韓国に3連続得点を許すなど一時は6点差まで開いたのだけど、日本の猛攻で2点差まで詰め寄る。しかし、この2点から差が縮まらず、25-28で韓国が勝って北京五輪への出場を決めた。

両チームともGKの活躍がすばらしく、韓国のGKカン・イルグ選手が顔面ブロックしたかと思えば、日本代表のGK坪根敏宏、四方篤両選手も好セーブを連発。特に四方選手はユン・ギョンシン選手の7メートルスロー(サッカーで言うPK)を止めるなど、大活躍だったのだ。しかし、カン選手は日本が勢いに乗りそうな場面でシュートをことごとく止め、チームを勝利に導いている。

こうして、女子に続いて男子も3月に行われる五輪最終予選を戦うこととなったのだけど、男子はやり直し前のアジア予選ではこの最終予選への出場権も獲得できなかったので、一歩前進したと言えるのだ。エースの宮崎大輔選手は「最後に流れが来たときに成功率が悪かった。それが負けにつながった。もう一度チャンスがある。それに向けて頑張る。」(サンケイスポーツより)と意気込んでいる。ただ、ドイツで合宿中のクウェート代表が「自分たちが北京へ行く」とコメントしており、依然としてアジア予選は決着していないのだ。

さて、一足早く終わったハンドボール男子が残念な結果となってしまったけど、サッカー日本代表は主力のMFズラタン・バイラモビッチ選手(シャルケ)を欠いたボスニア・ヘルツェゴビナ代表に対し、前半を優位に進めていたものの0-0で折り返した。FW巻誠一郎選手(千葉)が相手GKと接触して負傷するなど、なんとなく嫌なムードが漂っていたのだ。

しかし、イビチャ・オシム前監督がアイスクリームを食べながら見守る中で、後半23分に中澤佑二選手(横浜M)が「岡田ジャパン」初ゴールを決める。勢いに乗った日本は38分、同じところを痛めた巻選手に代わって入った山瀬功治選手(横浜M)が2点目をゴール。続く43分にも山瀬選手が決めて、3-0で初勝利をもぎとった。山瀬選手は最初のゴールもアシストしており、すべての得点に絡む大活躍だったのだ。

これで、1週間後に控えたアジア3次予選に向けて弾みをつけた岡田ジャパン。岡田監督の掲げる「接近、展開、連続」を発揮しての勝利は、今後の戦いに期待が持てそう。

五輪、W杯と目指す舞台は違うけれど、日の丸を背負って予選を戦う両日本代表を、これからも応援したいのだ。

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