実写映画版「ドラゴンボールZ」のキャスト・スタッフを正式発表。

2007/11/15 15:43 Written by コ○助

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長年あまり進展がなかったプロジェクトが9月頃から急に動きはじめ、本格的に実写映画化の準備が進んでいるハリウッド版「ドラゴンボールZ」。Narinari.comでもこれまで3度に渡り実写映画版の情報をお伝えしてきたなりが、配給・製作を担当する20世紀FOXから公開日やキャストが正式発表されたなりよ。いよいよ全体像が見えてきたなりね。

メガホンを執るのは、既報の通りジェームズ・ウォン監督。日本ではそれほど知名度のない監督なりが、パニックホラー「ファイナル・デスティネーション」(2000年)や、ジェット・リー主演の「ザ・ワン」(2001年)など、B級映画マニアの間ではそこそこ知られた存在なりよ。キャストは10月にオーディションが行われ、結果、主演の悟空役には映画「宇宙戦争」でトム・クルーズの「息子」だったジャスティン・チャットウィンに、ピッコロ大魔王役には、人気テレビドラマシリーズ「バフィー/恋する十字架」でバンパイア役を演じたジェームズ・マースターズに決定。プロデューサーには香港映画「少林サッカー」の監督・主演・プロデューサーを務めたチャウ・シンチーが起用されることになったなり。

これだけ見れば、B級映画路線ならそれなりのカタチにはまとめている印象。でも、オーディション情報が公開されたときに物議を醸した「悟空は18才男性。学校では目立たないが、実は隠れた才能のある武道家」などの各キャラクター設定や、肝心のストーリーが気になるなりよね。せめてそこが良いモノに仕上がっていれば、原作ファンも何とか納得の落としどころを見つけられる……かもしれないので、期待を持ちたいところなりよ。では、キャストやスタッフと共に明らかになったストーリーの大枠を見ておくと。

「悟空は地球を破壊するという使命を持って宇宙から送り込まれた異星人。でも、その使命には従わず、ドラゴンボールを手に入れて宇宙支配を目論む異星人の猛攻と戦う」

完全にSF的なストーリーなので、もしシリアスな映画に仕上げていくのであれば、それが「ドラゴンボールZ」としてどうなのかは別にして、それなりの映画にはなりそうな気も。ただ、プロデューサーにコメディ系のチャウ・シンチーの名前があるのが引っかかるなりよ。軽いタッチでこのストーリーだとすると、寒い映画になりような危険なニオイが……。

ちなみに、マイコミジャーナルが悟空の設定を「人型ロボット」と伝えていたことから、一部では「原作を無視しすぎ」「完全に終わった」といった落胆の声が相次いでいたなりが、どうやらこれは原文の「humanoid alien」を誤訳した可能性が高いとの見方が強いなりよ。正しくは「人に似た異星人」くらいなりか。

いずれにしても、もう実写映画版を原作のイメージで捉えないほうが良さそうなりね。期待と不安が入り交じる実写映画版……と言えたらまだマシだったなりが、どうも不安だけが付きまとう作品になってしまいそうなりね。公開は2008年8月15日なり(米国)。

☆登場キャラクターの設定(ハリウッドコメッツより)
◇悟空:18才男性、悟空は学校で目立たないが、実は隠れた才能のある武道家。彼のトレーナーでもあるお爺さんが悪魔のピッコロ大魔王に殺されてしまった。彼はピッコロの野望をくじくために7つのドラゴンボールを探す。主役。
◇ブルマ:20代女性、かわいくてインテリな女性。父親の5つのドラゴンボールをピッコロ大魔王に盗まれたことで戦うこと決意する。悟空とチームとなり、マスター・ロシとヤムチャに会う。主役。
◇ヤムチャ:20代。三枚目のバッドボーイ。
◇マスター・ロシ:悟空のお爺さんの良き友人。老人。悟空はお爺さんを殺された後にマスター・ロシに助けを求める。ロシは世界的に恐れおおいファイターの一人。
◇マイ:20代後半女性。セクシーでエキゾティック。武器を背負って、武道に長けている。主役。
◇ピッコロ大魔王:世界征服を企む悪の権化。主役。
◇チチ:魅力的でおてんば女性。武道に長けており悟空と結婚する。
◇ゴハン:悟空のお爺さん。70才に見えるが実はジェット・リーのように素早い。

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