9月にカナダ・モントリオール市がロケを誘致したとの情報が流れ、10月にはB級映画界で一定の評価を得ているジェームズ・ウォン監督がメガホンを執ることが明らかになるなど、急に周辺が慌ただしく動き始めたハリウッド実写映画版の「ドラゴンボールZ」。あの世界観をどのように実写で表現するのか、期待と不安が入り交じる……というよりも、不安のほうが圧倒的に大きい作品なりが、その不安をさらに大きくするような情報が公開されたなりよ。

それは、ハリウッドのオーディション情報を掲載するサイト「ハリウッドコメッツ」に10月3日付けで公開された「ドラゴンボール」の俳優オーディションの情報。諸条件のほかに、まだ公にはなっていない実写版のストーリーやキャラクター設定の情報が掲載されていたなりよ。どのような内容だったのか見ておくと。

◎ハリウッド実写映画版「ドラゴンボール」の最新情報（ハリウッドコメッツより）
［ストーリー］
武道家である悟空はピッコロ大魔王が地球を征服するのを防ぐために7つのドラゴンボールを探す。日本では知らぬもの無しの鳥山明の漫画のハリウッド実写版映画化です。

［登場キャラクター設定］
◇悟空：18才男性、悟空は学校で目立たないが、実は隠れた才能のある武道家。彼のトレーナーでもあるお爺さんが悪魔のピッコロ大魔王に殺されてしまった。彼はピッコロの野望をくじくために7つのドラゴンボールを探す。主役。
◇ブルマ：20代女性、かわいくてインテリな女性。父親の5つのドラゴンボールをピッコロ大魔王に盗まれたことで戦うこと決意する。悟空とチームとなり、マスター・ロシとヤムチャに会う。主役。
◇ヤムチャ：20代。三枚目のバッドボーイ。
◇マスター・ロシ：悟空のお爺さんの良き友人。老人。悟空はお爺さんを殺された後にマスター・ロシに助けを求める。ロシは世界的に恐れおおいファイターの一人。
◇マイ：20代後半女性。セクシーでエキゾティック。武器を背負って、武道に長けている。主役。
◇ピッコロ大魔王：世界征服を企む悪の権化。主役。
◇チチ：魅力的でおてんば女性。武道に長けており悟空と結婚する。
◇ゴハン：悟空のお爺さん。70才に見えるが実はジェット・リーのように素早い。

原作ファンにしてみればいろいろと突っ込みどころ満載の設定なりが、最も気になるのは主人公の悟空が「18才男性、悟空は学校で目立たない」とある点。学校に通う悟空……。ちょっと日本人が想像する「ドラゴンボール」とは異なる絵が浮かんでくるなりよ。全体的に「ドラゴンボール」の設定だけを借りた別物のニオイが伝わってくるため、ファンは「実写版終わった」「クソ映画確定」「所詮B級映画止まり」などなど、強い言葉で猛反発しているなりね。

もしこの設定のまま製作が進められるのであれば、面白いかどうかは別にして、原作のイメージとはほど遠い映画になることだけは間違いなさそうなりよ。ファンが望んでいたモノとはまるで別物の映画が出来上がってしまったとき、さらなるネガティブキャンペーンが起きそうな気がしてならないなりね。皆さんはこのキャラクター設定、どう思うなりか？