FUJI ROCK FESTIVAL '06、大トリはザ・ストロークスに決定。

2006/05/12 12:20 Written by コジマ

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開催まで3カ月を切って、第5弾の出演者発表まで行われ、各日のタイムテーブルも決定したFUJI ROCK FESTIVAL '06。3日目(7月30日)のヘッドライナーがいまだに発表されていないのだけれど、公式発表を待たずにサンケイスポーツがすっぱ抜いたのだ。大トリに決定したのはザ・ストロークス。2001年デビューながら、今、最高に旬なバンドが大抜擢された。

ストロークスの出演決定には驚いたのだ。公式発表前で、記事にしているのはFUJIROCKERS.ORGでなくサンケイスポーツ。うーん、なぜサンスポ(笑)。

フジロック初出演となるストロークスだけど、SUMMER SONICには01年のキャンセルを経て、03年にレディオヘッド前に出演している。日本の夏フェスは今回が2度目で、今年1月の最新アルバム『ファースト・インプレッション・オブ・アース』発表後、初の来日となるのだ。同作はこれまでのアルバムとちょっと違った雰囲気を持っているのだけれど、聴けば聴くほど好きになっていく曲が多い。先行シングルだった「ジュースボックス」もさることながら、個人的には6曲目の「ヴィジョン・オブ・ディヴィジョン」がお気に入り。オリエンタルなムードを持つこの曲の速すぎるギター・ストロークは、ギターがヘタクソなぼくにはコピーしきれないのだ。

今年のフジロックは1日目のヘッドライナーに04年デビューのフランツ・フェルディナンドが抜擢されていることもあり、2日目のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ('84年デビュー)を若手が挟む形となった。こんな若い大トリは初めてではないだろうか。昨年は96年デビューのコールドプレイでも1日目の準ヘッドライナーだったのに……。まあ、若手とはいっても、ストロークスはアルバム3枚がいずれも大ヒットしており、現在のロック・リバイバルの原動力となったバンド。大トリでも恥ずかしくないステージをみせてくれそうなのだ。

そういえば以前、アークティック・モンキーズが影響を受けたバンドとしてストロークスの名前を挙げていた。ストロークスは、ぼくのなかではまだまだ新しいバンドだったのでとても驚いたのだけれど、ストロークスがデビューしたとき、アークティックのメンバーは15歳。そう考えると、一番多感なときに英国で鮮烈にデビューしたバンドに影響を受けるのは必然と言えるのだ。00年代デビューのバンドに影響を受けた人たちが世界的に売れている……。自分の年齢を感じずにはいられないのだ。

サンケイスポーツは主催者のスマッシュ代表・日高正博氏のコメントも掲載。「ストロークスは今、アメリカで一番イキのいいロックグループであり、フジロックで是非多くのオーディエンスに見てもらいたい」としている。いやあ、素晴らしい。SUMMER SONIC 06のメタリカ、リンキン・パークに比べてフジロックのヘッドライナーはロックの“今”を代表する面々ばかりなのだ。

しかし、ここで困ったことになってしまった。ぼくはフランツの武道館ライブを観に行ったこともあり、ヘッドライナーや他の出演者を考慮してもフジロックは2日目だけと、一緒に行くメンバーと決めていたのだ。しかし、ストロークスのステージはどうしても、どーしても観たい。でも2日間も行くお金も時間もないし……。うーん、本当に困ったのだ。


☆ザ・ストロークスとは

ジュリアン・カサブランカス(ボーカル)、ニコライ・フレイチャー(ベース)、ニック・ヴァレンジ(ギター)、ファブリツィオ・モレッティ(ドラム)、アルバート・ハモンド・ジュニア(ギター)の5人組。1999年にニューヨークで結成。01年発表のデビューシングル「ザ・モダン・エイジ」が本国ではなく英国で絶賛され、同年発表のデビューアルバム『イズ・ディス・イット』が全英チャートで初登場2位を獲得。イギー・ポップやヴェルヴェット・アンダーグランドなどのプレ・パンクに似たサウンドが、同じく本国の米国で受け入れられなかったザ・ホワイト・ストライプスなどとともに一大ムーブメントを巻き起こし、後退しつつあったロックの復興に貢献した。03年にセカンドアルバム『ルーム・オン・ファイア』、今年1月に最新作となるサードアルバム『ファースト・インプレッション・オブ・アース』を発表。アルバム3枚は全世界で600万枚以上売り上げている。日本には、01年のSUMMER SONICキャンセルを経て02年に単独ツアーを実施。あまりの人気のために急遽会場を大きい場所に変更するという“伝説”も。03年にSUMMER SONICに出演を果たし、今回のFUJI ROCK FESTIVAL '06が3度目の来日となる。

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