都内はすでに飽和感、ジンギスカンブームはどこまで続く?

2005/12/14 10:01 Written by コ○助

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食の世界では今年の大ブレイク商品ともいえるジンギスカンなりが、そういえば先日発表された「新語・流行語大賞」にはノミネートすらされず、「2005年ヒット商品番付」にも番付には入らなかったなりよね。首都圏を中心とするブームの波は、まだまだ全国的には行き渡っていないことの現れなのかもしれないなりが、すでに東京ではブームは終息に向かっている雰囲気。あまりに店が増えすぎたために、中には閑古鳥が鳴いている店も出始めているなりよ。コ○助がよく行っていた店も、前を通ると空席が目立つ感じ。焼肉と比べると客単価が低いこともあり、このままでは潰れるところもそろそろ出てきそうなりね。

ここ数年のうちに、どれくらいジンギスカンの店が増えたのかを表すデータがフードリンクニュースに出ているなりが、「東京のジンギスカン専門店の数は、03年には13店、04年には33店、05年7月には105店に達し、現状170店くらい」だというなり。わずか2年で10倍以上。この数字を見れば、いかに急速な広がりを見せているかが分かるなりよね。コ○助が住む六本木・赤坂界隈も都内のジンギスカン激戦区のひとつなりが、この1年の間に本当にたくさんの店がオープンしているなり。コ○助が知っているだけでも……10店近くあるなりかねぇ。ジンギスカンブームの火付け役である中目黒の「くろひつじ」も六本木に進出してきたし、競争が激化しているのを肌で感じるなりね。

これまでジンギスカンブームに関してはNarinari.comでも何度も取り上げてきたなりが、コ○助は基本的には羊肉愛好家なので、このブームは大歓迎のスタンス。ブームがいずれ終息するのは、過去の料理ブームを見れば分かり切っていたことなので、淘汰の果てに優良な店が残ればそれで良いと思っているなりよ。そもそもブーム以前からある旧来のジンギスカンと、今年のブームとなったジンギスカンでは、肉質から店の雰囲気に至るまで全くの別物。最終的に新しいジンギスカンのカタチを示した店が残れば、ブーム自体に「意味」があったことになるなりよね。

また、脂肪を燃焼させるアミノ酸の一種であるカルニチンが多く含まれていること、コレステロール値を下げる不飽和脂肪酸を含んでいることなど、これまであまり見向きもされてこなかった羊肉自体にスポットライトが当てられたのもブームが起きたからこそ。牛、豚、鳥に続く肉として、比較的容易に羊肉を手に入れられる環境が整ってきたことは、羊肉愛好家としては喜ばずにはいられないなり。ブーム様々なりね(笑)。

ブームのさきがけとなったような店は徐々に地方進出を始めているものの、大阪、名古屋、福岡などの大都市部が中心。長い年月を経て定着した焼肉ほど一般化するのは難しいにしても、まだまだジンギスカンを欲している地域はあるはずなので、東京のブームに左右されることなく、ジンギスカンという料理そのものがゆっくりとでも定着していく方向に流れができていくと良いなりね。頑張れジンギスカン! 頑張れ羊肉!(笑)。

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