EXIT、“わいせつ教員”の職場復帰に反対意見

2020/09/05 01:37 Written by Narinari.com編集部

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お笑いコンビ・EXITが、9月3日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。“わいせつ教員”について議論が進む中で、児童の性犯罪防止に問題提起した。

番組はこの日、教員による児童への性犯罪が深刻化している事態を受けて、わいせつ行為で教員の資格を失っても、再び免許を取得して職場復帰が可能となる現在の教育職員免許法の制限期間を、3年から5年に延長する改正案を文部科学省が検討しているニュースに注目。

これに対して、世間ではさらなる厳罰化を求める声も多くあがる中、番組では専門家を交えて教員による児童への性犯罪をどのように防ぐべきか議論した。

文科省の調査によると、2018年度にわいせつ行為などで処分を受けた教員が282人と、過去最多の数になっていたことが紹介されると、番組MCのEXIT・りんたろー。は「僕も小学校6年生の時に、担任の先生が裏で生徒に対してわいせつな行為をしていた経験がある。性犯罪は再犯率がすごく高いし、やっぱり癖とか、趣味とか、ある種病気的なものってなかなか治らないものだと思う。罪を犯した本人のためにも、その行為に及んでしまった職種や環境からは遠ざけてあげることが必要だと思う」と、持論を述べた。

一方で、相方の兼近大樹は「職場で犯罪行為をしたんだったら、絶対に復帰させない方がいい。例えば、お酒をやめたい人がバーで働いていたら、『イヤイヤ、絶対ちょっとお酒の味見するじゃん』って思うし、それと一緒だと思う。今後絶対に関わらない方が、本人のためにも周りのためにも、被害者の方のためにも絶対にいい。5年とか3年とかそういう話じゃない」と、免許の再取得に否定的な意見を語った。

また、教員による性犯罪の報告件数が増えている背景について、犯罪心理学を専門に、刑務所などで性犯罪者に対する治療プログラムを実施する筑波大学の原田隆之教授は「ひとつには、周囲の大人や子どもたちの性犯罪に対する意識の高まりがある。ただ、この種の犯罪において、明るみに出るものは本当に氷山の一角で、明るみに出ていない方がはるかに多い。この統計の数字だけを見て、“増えた”“減った”と判断するのはあまり意味がないかもしれない。そもそも一人でも被害を出してはいけないものなので、数の増減以外の部分が非常に重要な問題」と考察した。

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