「ベーコンシェイク」のお味は? 米チェーンの限定商品を飲んでみた。

2012/02/11 15:17 Written by Narinari.com編集部

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米ハンバーガーチェーンの「ジャック・イン・ザ・ボックス」が先日、“ベーコンシェイク”なる妙なメニューの販売を開始した。このシェイク、同チェーンの新しい期間限定キャンペーン "Marry Bacon"(ベーコンと結婚しよう)の一環として登場したものだが、ベーコンをシェイクにして飲むという発想自体がない日本人にとっては、いったいどのような味なのか気になるところではないだろうか。そこで実際に試してみるべく、ナリナリドットコムの米国特派員は2月某日、早速店舗へと向かった。

公式サイトには“ベーコンシェイク”はすべての店舗で販売しているわけではないとの注意書きが添えられていたため、今回訪れる店舗で販売しているかドキドキしながら店内へ。すると、"Marry Bacon"キャンペーン自体は実施しているのに、メニューには“ベーコンシェイク”の文字が見当たらない。「あぁ…やはりここでは売っていなかったか…」と落胆しながら別のメニューを注文し、席で食べ始めたところ、背後にいた大柄のカップルが“ベーコンシェイク”の感想を語り合っているではないか。

思わず、見ず知らずのカップルに「え? ここのお店にベーコンシェイクあるの?」と興奮気味に聞いてみると、「あるよ」の返答。慌ててカウンターの店員さんに改めて確認すると、やはり「ありますよ」との答えが返ってきた。そうなると疑問なのは「なぜ店内でちゃんと販売していることを告知しないのか」だが、この点については言葉を濁すだけで、最後まで明確な回答を得ることはできなかった。

ちなみに、カウンターの店員さんがキッチンに「ベーコンシェイク、ひとつ」と注文を入れた際に、調理担当の店員さんが「え、マジで?」と言わんばかりの表情を浮かべ、苦笑いしていたことはここに書き添えておきたい。

ともあれ、無事に“ベーコンシェイク”を入手。比較のためにバニラシェイクも購入してみたが、並べてみると見た目は全く同じで、見分けるのは非常に難しい。ベーコンのほうはツブツブでも見えるのではないかと予想していたが、それもなく、バニラと同じように滑らかだった。

今回のテイスターは、特派員に加え、米国と日本の感覚を併せ持つハーフの少女2人(12歳、10歳)にもお願いした。10歳の彼女のほうは、過去にベーコンガムやベーコンキャンディーを「美味しい、美味しい」と喜んで食べていた大のベーコン好き。そのため、今回の“ベーコンシェイク”も喜んでくれるかと思っていたが、ベーコン味のシェイクと聞くとまさかの拒絶反応を示し、それでも無理に食べてもらうと「まずい!」と言い残して、その場を去ってしまった。12歳の少女も、決して美味しいとは思えない味だったという。

具体的にどのような味だったのか、大人の特派員が解説すると、ミルクベースのシェイクに、ベーコンに合うメープルシロップの風味をプラスし、最後にちょっぴりスモーキーなベーコンの後味が残る、といったところ。“ベーコン○○”(例えばガムなど)といった商品は、ベーコン(燻製)のニオイが主張しすぎで鼻につくことが多いが、この“ベーコンシェイク”は決して目立とうとはしておらず、「ああ、ベーコンだね」と納得して飲めるレベルだと感じた。これは当然個人差があり、中には先の10歳少女のように全く合わない人もいるようだが……。

総括すると、「人に薦めるような美味しいものではないが、すべて飲みきろうと思えばできる味」。良くも悪くも、話題作りに成功したことだけは間違いなさそうだ。



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