あまりに酷い? 少林拳のショー、15人の弟子倒す内容に「嘘くさい」の声。

2010/12/27 20:09 Written by Narinari.com編集部

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少林拳の発祥地としては中国河南省の嵩山少林寺が有名だが、一説では福建省にも少林寺があったとされており、福建省の少林寺を中心に発達した少林拳は総じて「南少林」と呼ばれている。そのため、中国で「少林拳のメッカ」と言えば現在の河南省と福建省を指すのだが、最近、その福建省で催された少林拳大会のショーの内容が「あまりにもひどい」と中国のネットで話題を呼んでいるようだ。

問題のショーは11月12日から17日にかけて、福建省泉州市で開催された「第四回南少林華夏国際武術大会」で披露されたもの。この大会は中国および海外で活躍する“武術の達人”を集めた武術ショーの集大成的な大会なのだが、今回は1,000人以上もの武術家が参加し、多くの観客を集めることになった。

そんな武術大会の数あるショーの中で、内容が「あまりにもひどい」と話題を呼んでいるのが「15人もの弟子を一人の力だけで倒す」というショーだ。その様子は会場で撮影していた人物がネットに公開した動画(土豆網://www.tudou.com/programs/view/hgwZh2s85bQ/ YouTube://www.youtube.com/watch?v=nEprIVrPW3c)で見ることができる。

動画はまず、武術の達人と思われる中年の先生が、15人の弟子を縦一列に並ばせるシーンから始まる。弟子たちは足を前後にして踏ん張り、両手を前の人の背中に押し当てながらムカデ競争のような格好でズラリと並んだ状態だ。そして列の先頭の弟子に対峙した先生が力を送り込むと、押された弟子たちは後ろに飛び跳ねるように下がっていき、特に列後方はバタバタと倒れ込んでしまう。

続けて今度は15人の弟子が三角形の隊列を組み、同様に踏ん張りながら先生と対峙。ところが、これも先生が最前列の弟子の手を押すと、隊列はもろくも崩れ去り、弟子たちは倒れてしまった。

ショーはこれだけでは終わらない。15人の弟子がまた一列に並ぶと、今度は先生が指一本触れずに弟子たちを倒すことに成功。さらにエスカレートしたショーは、次々と襲いかかってくる弟子たちを、先生はやはり指一本触れることなくなぎ倒していく。最後は15人に囲まれ一斉に襲いかかられるが、これも指一本触れずに倒してしまう――と、全体的に「本当に先生の“力”なの?」と疑わしく見えてしまう内容だ。

動画ではところどころで拍手や歓声が聞こえてくるため、観客の中にはショーの内容を純粋に楽しんでいる人もいたようだが、中国のネットユーザーの反応は概ね懐疑的かつ批判的。掲示板や動画投稿サイトには「これは詐欺」「北斗神拳か」「嘘くさすぎる」「とりあえず警察に通報しておいた」など、少林拳の大会での一幕に厳しい声が飛び交っている。

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