タバコ7本収納可能、中国で販売される「タバコ型ケータイ」はどんな端末?

2010/04/15 12:07 Written by Narinari.com編集部

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数年前から一部ケータイマニアの間で話題となり、今年1月に放送されたバラエティ番組「ホンマでっか!? TV」(フジテレビ系)でも紹介された中国のタバコ型ケータイ。遠目から見ればホンモノのタバコと見間違うほど、その大きさやデザインがタバコの箱そっくりのケータイのことだが、ナリナリドットコムの中国特派員はこのたび、広東省深セン市の家電街で端末に触れる機会を得た。どのような端末なのか簡単にレポートしていこう。

訪れた販売店の店頭に並んでいたタバコ型ケータイは全部で4種類。銘柄は日本でもおなじみの「マールボロ」「マールボロ ライト」、中国の高級タバコ「中華」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社の「555」がラインアップされている。

店員によると、この4種類の中で最も売れているのは「マールボロですね。外国人のお客さんが面白がって購入していくことが多いですよ」とのこと。気になるのはお値段だが、価格は販売店によってまちまちで480元〜550元程度(約6,500円〜7,500円)、訪れた店では「高いよ〜高いよ〜」と粘り強く交渉をしたところ、400元(約5,400円)まで下がった。基本的に中国では店側の言い値で購入するのは損である。

ちなみに、中国のケータイは高機能かどうかに関わらず、無名のメーカーの端末は総じて300元〜600元程度(4,000円〜8,200円)。タバコ型ケータイは“お遊びケータイ”の部類に入るが、価格は“お遊び程度”かどうかは微妙なところだ。

端末のサイズは横幅(5.5センチ)と厚さ(2.3センチ)は本物のタバコの箱とほぼ同じ。縦幅は5ミリ程度大きい9.5センチだ。重さはバッテリー込みで約94グラム(タバコは約24グラム)。キーは大きめで押しやすい印象を受けるが、厚さはタバコの箱と同じため、少々扱いにくく感じる人もいるかもしれない。

機能は、こうした中国の無名メーカーの端末では一般的なダブルSIM対応。マルチメディア機能はカメラ(1.3メガピクセル)、音楽再生機能、動画再生機能、ゲームが備わっており、ほかにもFMラジオ、録画・録音機能などがある。なお、カメラは端末の側面に付いており、シャッター音も小さいため、盗撮に利用される恐れがありそう。このあたりは日本では考えられない仕様だ。

そして、この端末の一番の特徴とも言えるのが、本物のタバコを最大で7本収納できること。ヘビースモーカーには物足りない本数だが、これから徐々に本数を減らしていこうと考えている人にとっては丁度良い“節煙仕様”と言えるかもしれない。

また、タバコを収納する上で発火の心配がつきまとうが、タバコの収納部分と機械部分との間にはしきりが付いており、端末の熱が伝わらないように工夫されていた。ただ、保証も何もない中国の無名メーカーの端末ということを考えると、高温の場所に長時間放置して置くことは控えたほうが良さそうだ。

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