「最もくさい尿」を求める遊園地、コンテスト優勝者には賞金も贈呈。

2010/02/26 06:34 Written by Narinari.com編集部

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さまざまなアトラクションで来場客を楽しませてくれる遊園地。人気の中心はスピードや回転が売りのコースター系アトラクションだが、スリルを味わえるのは何も乗り物だけではない。そのひとつがホラーハウスで、日本でもお化け屋敷として古くから根強いファンを抱えている。いかに客を怖がらせるか、遊園地側は凝った演出を数多く仕掛けているが、今年3月にホラーハウスをオープンする予定の英国の遊園地では、人間の“おしっこのニオイ”を演出のひとつとして利用しようと発案。現在、遊園地の来場客に対して尿の提供を呼びかけ、最もくさいおしっこをした人には賞金500ポンド(約6万8,000円)を贈呈するという。

この変わった演出を思い付いたのは、英南部サリー州にあるソープ・パーク。同園の売りは充実したアトラクションで味わえる“スリル”で、英国の人気遊園地のひとつとなっている。そんなソープ・パークがオープンに向けて準備を進めているのが、2004年に公開されたホラー映画「SAW」をモチーフにしたホラーハウス「SAW Alive」だ。

一般的にホラーハウスといえば、突然飛び出る物体やお化けの人形(もしくは仮装した人)、おどろおどろしい音響効果など、視覚と聴覚から恐怖心を煽るのが常道。日本では凝ったお化け屋敷に行くと、そこに嗅覚に訴える効果をプラスするところもあるが、ソープ・パークもまた嗅覚を大事な要素と考え、人のおしっこの利用を思い付いた。同園でエンターテイメント・マネジャーを務めるローラ・シンクレアさんは「まるでホラー映画の中にいるかのように、利用者をできるだけ怖がらせたい」と、おしっこがリアリティの追求に一役買うことに期待している。

そこでソープ・パークは話題作りも兼ねて、来場客を対象にした「最もくさいおしっこ」コンテストを開催。英紙メトロによると、コンテストは2月26日の午前11時から午後2時まで応募を受け付け、用意された小さな容器におしっこを入れて提出すれば良いという。そして遊園地の関係者がニオイの審査を行い、「最もくさい」と認定された人には賞金500ポンドが送られる予定だ。

なお、ソープ・パークは少しでもくさいおしっこを集めようと、参加者に向けてアドバイスを送っている。「アルコールやコーヒー、にんにく、アスパラガスを摂取すると、より強いニオイのおしっこが出そう」とのことだ。


☆ちょっと変わった遊園地「ソープ・パーク」

ソープ・パークは奇抜なキャンペーンやルールがあることでも知られ、しばしば話題に上ることがある。昨年8月には、暑い夏の盛りに「多量にかくワキ汗のニオイが、ほかの人を不快にさせる」との理由で、コースターで「手を挙げる」行為を禁止するルール(※気温が25度以上のときのみ)を導入したことが話題に。来場客が「最も楽しい体験」をするために、ワキのニオイを晒さない確実な方法を取ったという。

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