理由は「ワキ汗の臭いが不快だから」、ジェットコースターの手挙げ禁止。

2009/08/20 11:46 Written by Narinari.com編集部

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遊園地でジェットコースターに乗るとき、高ぶる気持ちや解放感から、歓声を上げたり、手を挙げる人も多いだろう。ところが英国のある遊園地では、ジェットコースターで「手を挙げる」行為を禁止するという珍妙なルールを作った。その理由も「多量にかくワキの汗が、ほかの人を不快にさせるから」というから変わっている。

この遊園地は英国南部サリー州にある英国最大級のテーマパーク「ソープパーク」。ジェットコースターを豊富に揃えているという、さしづめ日本の「富士急ハイランド」のようなイメージの遊園地だ。それだけに、ジェットコースターが好きな人も多く集まりそうだが、そんな「ソープパーク」が、なぜ定番の「手を挙げる」行為を禁止するに至ったのだろうか。

「ソープパーク」で監督責任者を務めるマイク・バリスさんは、このルールができた経緯を「気温が25度を上回るとき、不快な臭いのレベルが受け入れられなくなると判った」(英紙デイリー・ミラーより)からだと説明する。実際にこうした臭いの苦情を受けたこともあるという。さらにバリスさんは「『ソープパーク』のジェットコースターの怖さは折り紙つき」「乗るのを待っている間にも、恐怖心から乗客が汗をかきやすい」と主張。「お客さんが最も楽しい体験をするために、ワキの臭いを晒さない確実な方法」として、「手挙げ禁止」のルール(※気温が25度以上のときのみ)を作ったそうだ。

ジェットコースターに乗る人の生理学を研究したという、航空エンジニアのブレンダン・ウォーカー氏は、英紙デイリー・テレグラフに、ジェットコースターと汗の関係について解説のコメントを寄せている。まず、「列に並んでいるときから、ジェットコースターの恐怖を予測するため、交感神経が刺激されて汗をかき始める」と生理学的に分析。この段階から汗の臭いレベルが上がり、実際に乗車するまでには多量の汗をかき、さらに「ソープパーク」にはいくつものジェットコースターがあることから、「列に並ぶたびに多量の発汗を繰り返す」と説明している。

秋を迎えて気温が下がれば、このルールは解かれるそう。8月19日のルール適用初日の入場者の反応も気になるところだが、とりあえずは夏に「ソープパーク」でジェットコースターに乗りたいと思ったら、このルールを守るしかないようだ。

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