子どもたちは火だるまでも笑顔、自宅で訓練に励むスタントマン一家。

2010/01/01 09:08 Written by Narinari.com編集部

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役者に代わり、映画やドラマの中で身体を張ったアクションを行うスタントマンは、常に命やけがの危険と隣り合わせのお仕事。日ごろの厳しい鍛錬によって肉体を磨き上げ、受け身の取り方やさまざまな危険を想定した訓練が欠かせない非常にストイックな仕事だが、そんなスタントマンを一家総出で生業としている家族がカナダにいる。

カナダに住むジム・ダンさんとセリアさん夫妻は、ともにプロのスタントマン。ジムさんはこれまでに映画「X-MEN2」や「ジュマンジ」「シャンハイ・ヌーン」といった作品に参加。セリアさんも「ファンタスティック・フォー」や「ウォッチメン」といった作品に参加しているベテランだ。

2人の間には、15歳のコナーくん、12歳のアリちゃん、9歳のオースティンくんと3人の子どもたちがいるが、彼らもテレビや映画に出演経験のあるプロのスタントマン。親の仕事ぶりを見て恐がるどころか興味を持ってしまい、空手や体操をたしなむなど、日ごろの鍛錬に勤しんでいる。特に一番下のオースティンくんは「おしめを外した時からスタントをしていた」(デイリー・メール紙より)というほど、かなり早い段階からスタントマンとしてのキャリアを歩み始めているそうだ。

そんな「家族全員がスタントマン」の一家だけに、他人から見ればビックリするような行動も日常茶飯事。例えばテレビ番組への出演を前に一家が行った訓練は、キャンプファイアーの周囲を火だるまになってぐるぐると周るもの。デイリー・メール紙やデイリー・テレグラフ紙などには写真も掲載されているが、全員の表情は分からないものの、楽しそうに炎に包まれている様子がうかがえる。

ただ、こうした一家の行動を近所の人々に理解してもらうのは苦労が伴うようだ。自宅で練習を行う一家は「近所でもうるさくて有名」(デイリー・テレグラフ紙より)で、火を使う訓練では「近所に『煙を見ても消防署へ連絡しないで』」(同)と説明しているものの、「近所の人からは数回『生活のためといえ、何をしてるか分からないときには当局を呼ぶ』」と注意を受けた経験もあるそうだ。

子どもたちはプロのスタントマンである両親に見守られながら、順調にプロとして成長を続けている。今後の活躍のためにも、ケガをしないよう日々の訓練を頑張って欲しいところだが、近隣住民の理解を得る努力をすることが先決なのかもしれない。

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