1日1万2,000回のくしゃみをする米国人少女、原因判明で症状改善へ。

2009/12/10 12:15 Written by Narinari.com編集部

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1日にするくしゃみの数は、多いときには1万2,000回(約7秒に1回)――。そんな想像を絶するくしゃみに、突然悩まされることになった米バージニア州在住の12歳の少女ローレン・ジョンソンちゃん。この少女の話題は米国のみならず、海を越えて欧州や日本などでも伝えられたが、あれから約1か月、ようやくローレンちゃんのくしゃみの原因が特定された。

ローレンちゃんがくしゃみをするようになった伏線は、10月中旬にひいた風邪。2週間ほど鼻水やくしゃみといった症状が出たローレンちゃんは、体調の回復を待って友だちの家に泊まりに行ったのだが、そこから自宅に戻るとくしゃみが止まらなくなってしまった。くしゃみは数秒に1回するほど頻繁で、ちょっとした話をする間に数回のくしゃみをしてしまうほど。6人の医師に診せても全員が「原因不明」と首をかしげるばかりで、家族も理由が分からない症状に苦悩、ローレンちゃんは学校にも行けない日々が続いていた。

そんなある日、幼児神経科医のロサリオ・トリフィレッティ博士によって、この症状の原因が特定される。米放送局NBC系列WAVY-TVによると、診断の結果は通称PANDASと呼ばれる症状によるもの。大雑把に言えば、扁桃腺炎などを引き起こす連鎖球菌が体内に侵入した際に、体の免疫機能が過剰に反応して発症するPANDASが、くしゃみに繋がる問題を引き起こした、ということらしい。

そのため、トリフィレッティ博士はローレンちゃんに抗生物質を投与したところ、症状は改善してきたそう。ただ、再び発症する危険性も残されているため、「長期間、少量の抗生物質を服用する必要もある」(WAVY-TVより)と、完治まではもう少し時間がかかるという。

とにもかくにも、ローレンちゃんや家族にとっては1つの山を越えて一安心、といったところ。症状の改善によって「学校にも戻ることができた」(豪テレビ局ナインネットワークより)とも伝えられており、少しずつ、もとの生活を取り戻しているようだ。

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