動物愛護に反する著名人に雪玉を投げるゲーム、ペイリン氏が抗議。

2008/12/29 15:12 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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今年米国で一番ネタにされた「時の人」は、やっぱりサラ・ペイリン共和党副大統領候補ではなかったでしょうか。オバマ氏の人気とはまた違う次元で話題になった彼女は、来年用のカレンダーが売り出されてしまうなど、選挙後もその人気は留まるところを知りません。

さて、そんなペイリン氏は「ハンティング(狩り)」を趣味としていることでも知られています。ライフルを肩にのせてポーズを取る彼女の写真は有名ですが、そのほかにもハロウィーンのペイリン氏の仮装では、ライフルとムース(ヘラジカ)のぬいぐるみが、なぜかお約束の小物アイテムとして使われていました。

ところが、こうしたペイリン氏の趣味を批判しているのがPETA(People for the Ethical Treatment of Animals)と呼ばれる動物愛護協会。米国では立派にスポーツとして扱われているハンティングですが、無意味な殺傷だとしてPETAは抗議活動を繰り広げているのです。いま、その抗議のやり玉に挙げられているのがペイリン氏というワケ。

そのPETAの公式サイトにアップロードされた、「Snowball Fight Game」は、PETAが敵視している有名人らに雪玉を投げつけて遊ぼうというクリスマス用のオンライン・ゲーム。ペイリン氏のほかに、オルセン姉妹(ファッション好きで、毛皮のコートを着ているから)、カーネル・サンダース(フライド・チキンを大衆化して、多くのニワトリを殺す要因を作ったから)といった人物が登場しています。

しかしこのゲームに怒ったのがペイリン氏の事務所。PETAの最高責任者に直々に電話をかけて、「彼女のキャラクターをゲームから取り外さなかったら訴える!」と抗議をしたそうです。

もちろんPETA側はそんな苦情に反応する気はないらしく、この抗議電話さえもブログで公表してペイリン女史をさらに茶化しています。いやはや、もっと怒らせることになると思うのですが……。

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