10月2日放送の「夢をかなえるゾウ」（日本テレビ系）を皮切りに、一斉にスタートした「秋ドラマ」。進行の速い作品はすでに第3回までの放送を終えているが、20日に「イノセント・ラヴ」の放送が始まり、ようやく「秋ドラマ」の初回視聴率が出揃った。

まずはどのようなランキングになっているのかを見ておくことにしよう。

◎2008年 秋ドラマ 初回視聴率ランキング
21.2％ 金曜22時「流星の絆」（TBS系）
20.1％ 木曜22時「風のガーデン」（フジテレビ系）
17.6％ 火曜21時「セレブと貧乏太郎」（フジテレビ系）
16.9％ 日曜21時「SCANDAL」（TBS系）
16.9％ 月曜21時「イノセント・ラヴ」（フジテレビ系）
15.2％ 火曜22時「チーム・バチスタの栄光」（フジテレビ系）
13.8％ 金曜23時「サラリーマン金太郎」（テレビ朝日系）※
12.6％ 土曜21時「スクラップ・ティーチャー」（日本テレビ系）
12.2％ 金曜21時「ギラギラ」（テレビ朝日系）
11.4％ 土曜20時「ブラッディ・マンデイ」（TBS系）
10.4％ 土曜23時「ROOM OF KING」（フジテレビ系）※
_9.6％ 木曜21時「小児救命」（テレビ朝日系）
_8.3％ 水曜22時「OLにっぽん」（日本テレビ系）
_8.3％ 火曜22時「オー！マイ・ガール！！」（日本テレビ系）
_7.1％ 木曜24時「夢をかなえるゾウ」（日本テレビ系）※
※は深夜枠のドラマ

今年は「春ドラマ」（4〜6月）と「夏ドラマ」（7〜9月）が不振で、初回視聴率が15％を超えたのは「春ドラマ」が2作品（「ごくせん」「Around40-注文の多いオンナたち-」）、「夏ドラマ」が3作品（「コード・ブルー」「太陽と海の教室」「Tomorrow」）しかなかったが、「秋ドラマ」は6作品と豊作。例年、「秋ドラマ」は視聴率が高めに出る傾向があるのは確かだが、昨年の「秋ドラマ」の5作品も上回っている。

全体的には、上位をフジテレビとTBSの作品が占め、下位にテレビ朝日と日本テレビの作品が並ぶという、二極化の様相。日本テレビの不振は深刻で、プライムタイムに放送している「OLにっぽん」「オー！マイ・ガール！！」の両作品がともにひと桁台からのスタートとなってしまった。

初回視聴率は高くても、その後ズルズルと視聴率を下げ、初回から最終回までの平均視聴率は伸びなかった……ということも多いだけに、各作品がどのような展開をたどっていくのか、目が離せなそうだ。