クドカン脚本の「流星の絆」が初回21.2%、秋ドラマ最高のスタート。

2008/10/20 17:23 Written by Narinari.com編集部

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10月17日にスタートしたTBS系ドラマ「流星の絆」が、初回からいきなり21.2%の高視聴率を記録。10月から続々と始まっている「秋ドラマ」の初回最高視聴率は、20.1%を記録した緒形拳さんの遺作「風のガーデン」だったが、「流星の絆」はこれを上回るロケットスタートとなった。

「流星の絆」は人気作家・東野圭吾の同名推理小説を、脚本・宮藤官九郎×プロデューサー・磯山晶の黄金コンビ(「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」など)でドラマ化した作品。物語の中心となる三兄妹を二宮和也(嵐)、錦戸亮(NEWS/関ジャニ∞)、戸田恵梨香の3人が演じ、脇を尾美としのり、要潤、三浦友和、寺島進ら、個性派の俳優が固めている。

「両親を惨殺された三兄妹の復讐劇」という重いテーマながら、血も流れるようなシリアスなシーンと、突き抜けたコメディタッチのシーンが入り交じる独特な構成に、初回放送直後から視聴者の反応は真っ二つ。原作ファンからは「改悪だ」「イメージが違いすぎる」「シリアスモノを期待していたのに」と批判的な論調が目立ち、逆に宮藤官九郎のファンからは「クドカン節炸裂」「このテーマを重すぎず、軽すぎずにしたクドカンは天才」と絶賛する論調が目立つ。良くも悪くも、初回から視聴者の反応はヒートアップしているようだ。

これまで宮藤官九郎が脚本を担当したドラマは、作品の評価は極めて高くとも、視聴率的には苦戦する作品が多かった。「流星の絆」はまだ作品の評価は固まっていないものの、視聴率では最高の滑り出しを見せており、ひとつのハードルを越えたことは間違いない。

初回視聴率が高かった要因は二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香という旬の3人のインパクトと、原作の東野圭吾の人気に依るところが大きそうだが、回を重ねていくごとに視聴率がどう推移していくかは、宮藤官九郎の力量にかかっている。初回で否定的な反応を示した視聴者をうまく「クドカンワールド」に引きずり込むことができるかどうかが、今後のカギになりそうだ。

ちなみに宮藤官九郎は「流星の絆」公式サイトのインタビューで、「ミステリーだからといって、ずっと深刻な内容ばかりでも面白くないだろうと。なので、3人でいるときの会話などは、脇にそれたりだとかといった部分が必然的に出てきますよね。いつもみたいにというのは…… まあ、やりますけどね (笑)」と狙いを説明。また、「『あれ、これ原作と全然違うんじゃない』と思っても、ずっと見ていくうちに意外と原作に忠実だということが分かって頂けると思います」としている。

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