テクモが「DOA」板垣伴信氏の声明文にコメント「一方的な言い分」。

2008/06/04 20:56 Written by Narinari.com編集部

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6月3日に「DEAD OR ALIVE」シリーズのプロデューサー・板垣伴信氏が、テクモからの退社と、未払いの成功報酬や慰謝料を求めてテクモを提訴したとの声明文を発表。有名クリエイターの泥沼の退社劇としてゲームファンの関心を集めているが、この声明文に対し、テクモがコメントを発表している。

コメントによると、板垣伴信氏が当事者として関与してきたセクハラ訴訟の控訴審の終結を受け、社内においてその経緯を説明すると同時に、板垣伴信氏にはテクモの規則に則り職務に専念するよう促してきた最中、一方的に訴訟を起こされたという。ここで言うセクハラ訴訟とは、2003年から2005年の3年間、テクモの元社員が板垣伴信氏にセクハラを受けていたと、1,000万円の慰謝料を求めて裁判になっていたもの。ただ、昨年12月に東京高等裁判所が元社員の訴えを棄却、「セクハラには当たらず」との判断が下っていた。

また、板垣伴信氏が声明文で「私が開発を監督したXbox 360用ゲームソフト『DEAD OR ALIVE 4』の成功報酬を支払う旨を私との間で合意しておきながら、いざ報酬の支払時期がくると、合意に反して報酬の支払いを拒絶しました」としていた成功報酬の有無について、テクモは「弊社には、定例賞与とは別に所定の決定手続に則った成功報酬制度があります。弊社は同社員に対し、DOA4プロジェクトも含めたその成功報酬の支払いを毎年行ってまいりました。同社員が主張する成功報酬は、前述の成功報酬制度とは別のもので、このような内容を認める決議決定がなく、また、そもそもこれは、前経営者時代の話であり、一方的な言い分です」と、通常の成功報酬は支払っているにも関わらず、別の成功報酬をさらに求められていると説明している。

さらに板垣伴信氏は安田善巳社長が「私の部下や同僚に対し、私の評価を貶める発言を行い、私に重大な精神的苦痛を与え、私の人間関係、職場環境を悪化させた」として慰謝料を求めているが、これについても「同社員の曲解によるものであり、会話もしていなければ発言もしてもいない事柄を根拠にしているものです」と完全に否定。そして裁判を争っていく中で「声明文が何を意図していたのかは、時の経過とともに明らかになります」としている。

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