韓国のゲームがセガから無断盗用? キャラクターシルエットが酷似。

2008/05/24 23:17 Written by Narinari.com編集部

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日本に比べると著作権に対する意識が低く、コンテンツの海賊版や、別コンテンツへの無断盗用が横行している韓国や中国。オマージュやパロディとして片付けられるようなレベルではなく、完全なパクリのケースも相次いでおり、国境を越えて裁判沙汰になるケースも少なくない。

近年、ゲームの分野でもたびたび裁判となっており、コナミの「ダンス・ダンス・レボリューション」や「実況パワフルプロ野球」のキャラクターとゲーム画面盗用をめぐる裁判、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」一部映像の韓国歌手PVへの盗用をめぐる裁判などがある。また、裁判には発展していないが、中国のオンラインゲーム「竜神伝説」が、涼宮ハルヒや亀仙人、L(デスノート)などのキャラクターをパクっていたことが話題になった

こうした中、またしても新たな無断盗用疑惑が浮上し、韓国のネットユーザーから疑問の声が上がっている。韓国の中央日報(韓国語版)によると、韓国のネットユーザーから指摘が相次いでいる作品は、現在クローズドベータテストを行っているダンスゲーム「クラブデーオンライン」。ゲーム画面の左下に表示されている女性のシルエットが、2004年にセガがニンテンドーDS向けに発売した「きみのためなら死ねる」のパッケージにある女性のシルエットと酷似しているという指摘だ。正確には「きみのためなら死ねる」の北米版「Feel the Magic: XY/XX」の「ビキニを着た女性のシルエット」との同一性が問題視されている。

実際に見比べてみると、シルエットの女性が左手で髪をかき上げている仕草や、左腕を曲げた状態の肘の角度、右腕の位置、体と顔の傾斜具合が、ほぼ同じにしか見えない。そのため、韓国のユーザーから「ゲームのシルエットを他社のオンラインゲームに提供してくれるわけがない」と無断盗用を指摘する声が出始め、中央日報がこの問題を記事にした、というのが現在の状況だ。ちなみに、「クラブデーオンライン」のサービスを提供しているのは韓国企業だが、開発したのは中国企業らしい。

「クラブデーオンライン」の内容自体は「きみのためなら死ねる」とは全く別のゲームで、無断盗用が疑われているのはあくまでもゲーム画面のほんの一部。全体からすれば小さな話なのだが、それだけに、ネットからは「ちゃんとしたゲームを作れるのに、なぜ一部だけパクろうとするのか」「これくらい自分たちで作れるだろうに」と、そもそもパクるような部分なのかとの声も少なくない。

韓国や中国との著作権に対する意識が同じレベルではない以上、こうした事例は今後もまだまだ出てきそうだ。

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