原作は「機動戦士ガンダム」にも影響、古典SF作品が3度目の映画化。

2008/05/08 12:09 Written by Narinari.com編集部

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1997年に「巨大昆虫vs.人間」の戦いを描くSF映画の大作として、1億ドル近い予算を投じて製作された「スターシップ・トゥルーパーズ」。「ロボコップ」「トータル・リコール」「氷の微笑」などの代表作で知られるポール・バーホーベン監督が手がけた同作は、グロテスクな描写が多かったこと、大作ながら全体的にB級映画の雰囲気が漂っていたことなどから、一般の映画ファンにはあまり受け入れられず、興行的には「失敗」に終わった作品だ。一方で、一部のSF映画マニアやポール・バーホーベンのファンからは熱烈に支持され、名作とは言わないまでも、お気に入りの作品として名前を挙げるファンは少なくない。

興行的な「失敗」から続編の製作は難しいと思われていたが、かなりの低予算ながら、2003年には「スターシップ・トゥルーパーズ2」が製作されている。ただし、米国では興行成立が難しいと判断されたのか劇場公開は見送られ、テレビでの放映のみ。日本をはじめドイツ、フランス、イタリア、スペイン、韓国など諸外国では2004年に劇場公開されたが、やはり興行的には「失敗」に終わっている。

でも、今年の夏。さらなる続編「スターシップ・トゥルーパーズ3」が公開されることが正式に決定した。今回の新作では、第2作の製作から外れていたポール・バーホーベン監督が再び舞い戻り、製作総指揮を担当。また、第1作の主人公、ジョニー・リコも再び登場するなど、第1作のテイストやブラックユーモア路線を引き継いだ、大作の雰囲気を持つ作品に仕上がっているという。

さらに、過去のシリーズでは原作の「宇宙の戦士」(ロバート・A・ハインライン)における重要な兵器「パワードスーツ」が描かれなかったことが原作ファンからの批判のひとつとなっていたが、第3作では「パワードスーツ」もしっかり登場。「パワードスーツ」は「機動戦士ガンダム」のモビルスーツをはじめ、数多のロボットアニメに多大な影響を与えた兵器とも言われているだけに、そうした作品の原点を探る意味でも、「スターシップ・トゥルーパーズ3」は興味深い作品と言えそうだ。

公開は7月11日から。「スターシップ・トゥルーパーズ」ファンはお楽しみに。

☆ストーリー
「人類vs.バグズ」の戦争は一進一退を繰り返し長期に及んでいた。次々と新種を生み出しながら無限に繁殖し猛攻を仕掛けてくるバグズ。対する地球連邦軍も戦力を増強し、最終局面の第二次バグズ大戦に挑む。

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