オランダ人男性の「嗅覚」に8,000,000ドルの保険、英業者が認定へ。

2008/03/19 12:48 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ロンドンにある保険市場「ロイズ」。元々は1600年代にコーヒー・ハウスとして船員のたまり場から始まり、そこから海上保険を中心に手がける保険引受業(アンダーライターという)に成長。さらに現在では多種多様な保険を扱う、世界最大級の取引自治組織として有名です。

ところでこの「ロイズ」。奇妙な「ブツ」にも保険を引き受けるとして話題になることがあります。例えば「ヴィクトリア・シークレット」のモデルとしても有名なハイディ・クルム。彼女の両足は総額2,200,000ドルの保険がかけられているとか。右足が1,200,000ドルで、左足が1,000,000ドルだそうです。その差額は左足の膝に小さな傷あとがあるためとのこと。

また、ブルース・スプリングスティーンの声帯には6,000,000ドルの保険。公に整形手術を受けたことを発表しているカントリー歌手、ドリー・パットンの巨乳(もちろん豊胸手術の結果)も600,000ドル。そして値段は定かじゃないですが、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズのギタリスト)の手も、しっかり保険に入っているそうですよ。

そしてこのたび新たに「ロイズ」が保険の対称にしたのは、なんと「嗅覚」なのです。オランダ出身のイージャ・ゴートさんは「仕事に必要な嗅覚を事故などで失ったら大損害を招く」として、保険の申請をしたそうなのですが、それに「ロイズ」が認定を出した金額はなんと8,000,000ドル。しかしなんで「嗅覚」なのかといいますと、彼はボルドー地方にあるワイン製造元「Chateau de la Garde」で利き酒を担当しているんだそう。なるほど彼の微妙なアロマを嗅ぎ分ける能力が、ワインの良し悪しを決定し、ビジネスにも影響を与えるんですねぇ。

ただこの保険には、ゴートさんにも「嗅覚を失わないため」のいろいろな条件が出されていて、

「バイクには乗らない」
「ナイフ投げのアシスタント(標的)にはならない」
「ボクシングをしない」

という項目もあるそうです。なんだい、そのナイフ投げのアシスタントって(笑)。普通はあんまりそういうことしないと思うんですが、それでも条件に入っているということは、ゴートさんがその危険を犯す可能性があったということでしょうか?

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