期待の16歳ライダーが公道で事故死、06年から日本GP125に参戦。

2008/03/03 19:05 Written by コジマ

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4月6日のツインリンクもてぎ(栃木県)で開幕するオートバイレースの国内最高峰、全日本ロードレース選手権。注目は最大排気量クラスである「JSB1000」なのだけど、若手とベテランの対決が味わえる125cc以下の「GP125」もファンから熱い視線を浴びているのだ。06年には中上貴晶選手が史上最年少となる14歳で全勝優勝を達成したことが話題となり、昨年は岩田裕臣選手が制覇している。

このクラスに2006年から参戦していたのが、「ワダタク」こと和田卓也選手。初のフル参戦となった昨年は20位、若手ポイントランキングでも5位にとどまったものの、「NGK杯」などを制した走りは関係者に高く評価され、父の英夫さんはミニバイクの日本最高速記録保持者であることからも専門誌やファンが注目する将来期待のライダーだったのだ。

その和田選手が3月1日、地元静岡県浜松市の公道をオートバイで走行中に事故に遭い、搬送先の病院で亡くなってしまった。和田選手は友人の家に向かう途中、交差点を直進したところ右折する乗用車に接触したとのこと。和田選手は自身のブログで、1月29日付けのエントリーに「今年も全日本GP125に参戦します。」と報告し、「今年はサーキットからのレポートも沢山投稿したいと思います。」とつづっていた。

昨年は9月にレースで転倒して意識不明の重体だった奥野正雄選手、10月に公道での事故で阿部典史選手がともに32歳で亡くなっているのだけど、和田選手は16歳。あまりにも早過ぎる死に、ブログにはファンから驚きと悲しみのコメントが寄せられている。

敬愛していた加藤大治郎選手のもとへ旅立ってしまった和田選手。同年代の中井選手らには、05年の「ホンダインターナショナルアセアンレース」に出場した際に「将来は世界一のGPライダーを目指している」(中日新聞より)と語っていた和田選手の分も活躍してもらいたいのだ。

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