サッカー岡田ジャパン候補33選手発表、新戦力4人で海外組はなし。

2007/12/11 19:18 Written by コジマ

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昨年7月に就任し、2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を目指してサッカー日本代表の指揮を執っていたイビチャ・オシム監督。アジア杯では4位にとどまったものの、ここ4試合は3勝1分で、来年2月に始まるW杯アジア予選に向けて期待が高まっていた。ところが11月16日、オシム監督が急性脳梗塞で倒れるという衝撃的なニュースが日本中を駆け巡った。千葉を育て上げた手腕とともに「オシム語録」などでその人柄も愛されていた同監督だけに、「代表がどうなるのか」よりも容態を心配する声が多くを占めていたのだ。

現在も依然として集中治療を受けているため予断を許されない状態だけれど、アイスクリームを食べたり家族と談笑したりなど、だんだんと回復している様子が伝えられている。日本中がほっとひと安心したところで、やはり気になるのは日本代表の行方。オシム監督の後を受けて9年ぶりに代表の指揮を執ることになった岡田武史監督が、12月7日の就任後初の強化合宿に招集する日本代表候補33選手を発表したのだ。

「オシム流」を徹底解剖して受け継ぐとしながらも、「オシムさんのサッカーは彼以外にはできない。(具体的な)中身は変わる」(朝日新聞より)と話していた岡田監督。代表候補の新規加入選手について「少ないが1人、2人」(同)とコメントしていたのだけど、今回の代表候補には4人の選手が初招集されたのだ。

新戦力は、FW田代有三(鹿島)、DF岩政大樹(同)、DF安田理大(G大阪)、DF徳永悠平(F東京)の各選手。勢いに乗る浦和を破ってJ1優勝を果たした鹿島から新たに2選手が選ばれたほか、22歳以下日本代表の安田選手の選出が注目となっている。岡田監督は「初招集の4人はそれぞれ可能性がある」(時事通信より)としているのだ。

一方、「どのタイミングで呼べるか日程を調べている。私にとって国内組も海外組も関係ない。あくまでチームの戦力になるのかどうか」(朝日新聞より)としていた海外組については、1人も招集されなかった。「国内組ベース」と宣言していたオシム監督でも中村俊輔(セルティック)、高原直泰(フランクフルト)、稲本潤一(同)、中田浩二(バーゼル)、松井大輔(ル・マン)の各選手らを招集していただけに、岡田監督がどのタイミングで彼らを呼ぶのか、特に評価が低いとされている中村選手を選出するのかが今後の注目となっている。ただ、岡田監督は「今回のメンバーが、来年2月、3月にあるW杯アジア3次予選のベースになる」(時事通信より)としているので、3次予選終了までは国内組で戦いそう。

そのほかのメンバーはオシム監督時代に招集された選手ばかりで、13日にクラブW杯で欧州王者のACミラン(イタリア)に挑むアジア王者の浦和、G大阪、千葉から最多5人が選出された。代表候補は18日夜に集合し、19日に千葉県習志野市内で高校生か大学生を相手に練習試合を行い、その日に解散する予定。合宿では練習を行わず、練習試合のほかはオフの心構えなどを説くミーティングのみを実施するとしている。


☆日本代表候補トレーニングキャンプメンバー

【GK】
川口能活(磐田)、楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(川崎)、西川周作(大分)【DF】
中沢佑二(横浜M)、坪井慶介(浦和)、田中マルクス闘莉王(同)、加地亮(G大阪)、安田理大(同)、駒野友一(広島)、岩政大樹(鹿島)、内田篤人(同)、徳永悠平(F東京)、水本裕貴(千葉)、青山直晃(清水)
【MF】
橋本英郎(G大阪)、遠藤保仁(同)、羽生直剛(千葉)、山岸智(同)、水野晃樹(同)、中村憲剛(川崎)、鈴木啓太(浦和)、阿部勇樹(同)、長谷部誠(同)、山瀬功治(横浜M)、今野泰幸(F東京)、本田圭佑(名古屋)
【FW】
播戸竜二(G大阪)、巻誠一郎(千葉)、前田遼一(磐田)、大久保嘉人(神戸)、田代有三(鹿島)、矢野貴章(新潟)

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