商標登録更新で「ドリームキャスト2」開発に着手? 米セガは否定。

2007/12/07 22:01 Written by コジマ

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任天堂の「ファミリーコンピュータ」、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション」などとのシェア争いに敗れ、2001年に家庭用ゲーム機事業から撤退したセガ。「SG-1000」からセガ機を愛用していたぼくにとっても、かなり悲しい出来事だったのだ。とはいえ、今年5月にNarinari.comでもお伝えした「史上最も売れなかったゲーム機ワースト10」で4機もランクインしていることを考えると、撤退は経営上やむを得ないことだと納得できる。

これによってセガは、ライバルだった任天堂やSCEなどへのソフト提供に専念することになったのだけど、11月22日に発売される任天堂「Wii」用ソフト「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」では、両社の看板キャラクターであるマリオとソニックが共演。こうしたソフトが出てくると、セガのソフト供給専念も悪くない気がするのだ。

そんな中、セガ最後の家庭用ゲーム機となった「ドリームキャスト」の後継機が開発されるのではないかという噂が、米国で飛び交っている。その元となったのは、今夏「ドリームキャスト」の商標更新が米特許商標庁(USPTO)に提出されたこと。「ドリームキャスト」の米国での商標登録は1998年の発売時に行われており、この商標の有効期限はまだ切れていないのだ。

にもかかわらず更新されたこと、さらにはその内容が「ドリームキャスト」にはなかった機能に言及していることから、商標保護のために更新しただけではないという噂が立ち始めた。12月6日には米大手ゲームサイト「GameDaily」などが「セガは『ドリームキャスト2』の開発に着手したのではないか」という記事を配信。ユーザーの間では「ドリームキャスト」が1999年9月9日に米国で発売されたことから、「ドリームキャスト2」は2009年9月9日に発売されるのではないかという憶測まで飛び交い出したのだ。

前述のとおり、セガはすでに他社、特に任天堂へのソフト供給を強めているため、「ドリームキャスト2」の開発はセガファンとしてうれしい半面、成功は難しいのではないか、また失敗するのではないかという不安にかられるニュースだったのだ。すると「GameDaily」の記事に、この噂に対する米セガの回答が追記された。

「GameDaily」の問い合わせに対して、同社は「ゲーム機の事業に戻る計画はない」とあっさり否定。さらに、「ソフト供給者としてのシェアはこの3年間で11位から9位、現在は6位まで上昇している」「順調に伸びている中で計画を変更する気はない」としている。

結局は噂に過ぎなかったということになったけど、同サイトはなぜ「ドリームキャスト」になかった機能まで商標登録を行ったのかまでは聞いていないので、その辺はナゾのまま。わずかながら、「ドリームキャスト2」開発の可能性はまだ残されているのだ。

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