新井貴浩内野手のFA補償は「人的補償」、プロテクト枠漏れは誰に?

2007/11/23 08:44 Written by コ○助

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今季取得したFA権を11月8日に行使、11月21日には4年総額10億円の契約で阪神への移籍を決めた新井貴浩内野手。広島在籍9年間で通算194本塁打、574打点を叩きだした「右の大砲」の加入は、貧打に嘆き続けた阪神にとっては嬉しいニュースなりが、その代償となるのが「補償」の問題なりよ。

現行のFA制度では、FA移籍をした選手の旧所属球団に対する、「金銭補償」か「人的補償」が義務付けられているなり。「金銭補償」ならFA選手の旧年俸の120%(新井選手の場合、2007年の年俸1億2,300万円×120%=1億4,760万円)、「人的補償」ならFA選手の旧年俸の80%(新井選手の場合、2007年の年俸1億2,300万円×80%=9,840万円)+プロテクト枠28選手以外の選手1名を補償しなければならないなりね。どちらを選択するかは旧所属球団に委ねられるなりが、今回の新井選手のケースでは、広島は「人的補償」を求める考えであることが明らかになったなり。

「人的補償」の場合、支配下選手登録されている最大70選手の中から28選手はプロテクト枠に入るため、基本的にはレギュラー選手の獲得は難しいとされているなりね。そのため、将来的に伸びそうな有望な若手選手や、即戦力になりそうな中堅クラスの選手が補償のターゲットになるのが通例なりよ。

ただ、28選手という人数は多いようで意外と少ないもの。12球団の中でも活きの良い若手や「他球団ならレギュラークラス」と言われる中堅選手が多いと評判の阪神の場合、このプロテクト枠は非常に難しい問題になってくるなりね。それゆえ、ネットでは「誰がプロテクト枠に入るのか」が盛んに議論され、やきもきしているファンは多いなりよ。

議論の中で「当落線上」として名前が挙がることの多い選手は、レギュラークラスでは濱中おさむ外野手や藤本敦士内野手、秀太内野手、浅井良捕手、福原忍投手、杉山直久投手、桟原将司投手、吉野誠投手あたり。いずれも1軍でそれなりの結果を残してきている選手たちなりが、近年の成績が振るわなかったり、若手の台頭&ベテランの奮闘によって出場機会に恵まれていないため、プロテクト枠から漏れる可能性があると見るファンは多いようなり。

このプロテクト枠は極秘扱いなので外部に漏れることはないなりが、過去には巨人から西武に江藤智内野手が(豊田清投手の人的補償)、同じく巨人から横浜に工藤公康投手が(門倉健投手の人的補償)移籍するなど、時に「アッ」と驚くような選手がプロテクト枠から漏れていることもあるなりよ。新井選手がFA権を行使したのが権利ならば、広島が人的補償を求めるのも当然の権利。誰がプロテクト枠から漏れ、広島に移籍することになるのか。注目しておきたいところなり。

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