JR東日本やインテルら6社と「KDDI連合」結成、WiMAX免許取得目指す。

2007/09/18 23:35 Written by コ○助

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自動車や新幹線などの高速移動中でも、ADSL並みの数十Mbpsでのデータ通信が可能な次世代高速通信規格「WiMAX」。総務省が年内にも「WiMAX」用に割り当てる2.5GHz帯の周波数帯の枠はわずか「2」枠しかないため、参入を目指す企業間で激しい駆け引きが繰り広げられているなりよ。公正な競争を促すべく、総務省は既存の通信事業者の参入を原則的に認めていないなりが、「出資比率を3分の1以下に抑えた新会社での申請なら参入を認める」との抜け道を使って、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、イー・アクセスなどが「2」枠への滑り込みを目指して、着々と準備を進めているなりよ。

既報のとおり、NTTドコモはADSL事業者のアッカと、ソフトバンクはイー・アクセスとタッグを組むことが発表済み。KDDIだけがまだどのような手段で「WiMAX」への参入を目指すのか、公式な発表がなかったなりが、18日に大々的な記者発表が行われたなりよ。そこで発表されたのは、名だたる企業が顔を揃えた「KDDI連合」だったなり。

KDDIと歩調を同じくするのは、KDDIの大株主である京セラ、「WiMAX」を技術的な側面で推進してきたインテル、巨大なインフラを持つJR東日本、そして大和証券と三菱東京UFJ銀行を加えた6社。早い段階から参加が噂されたKDDIの大株主(11.09%。第2位)でもあるトヨタ自動車の名前はなかったなりが、それでも超強力な布陣で「WiMAX」への参入を目指す本気度がビンビン伝わってくるなりよね。

これら6社の出資によって設立される新会社はワイヤレスブロードバンド企画株式会社。「WiMAX」の免許を取得した場合、auのような携帯電話的なサービス展開は想定せず、無線LAN感覚のパソコン向けデータ通信サービスと、ノートパソコンやUMPC(ウルトラモバイルPC)などへの組み込みを想定しているというなりよ。「KDDI連合」にはインテルが名を連ねていることからも、免許取得の折にはパソコンなどのハード周りも含めて、モバイル環境を劇的に変化させる力があると考えて良さそうなりよ。

「WiMAX」の免許交付枠は「2」。NTTドコモ&アッカ連合、ソフトバンク&イー・アクセス連合、ウィルコム、そして「KDDI連合」。果たして最後に笑うのはどの2社なのか、注目なり。

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