ぬけがら調査で東京のクマゼミ増殖確認、光ファイバーへの影響懸念。

2007/08/26 05:15 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


8月も終盤に近づき、各地で40度近くの気温を記録した一時の酷暑は少しは和らいできた昨今ではあるなりが、猛暑日(35度以上)を下回る日は少なく、全国的にまだまだ暑い夏が続きそうなりよね。外に出ればセミが鳴いている……のは夏なので当然としても、東京は夜でもお構いなしにセミが鳴くことも珍しくないため、それがまた暑さを増長させているような気分になるなりよ。季節の風物詩とはいえ、なんでもほどほどが良いなりね(笑)。

なぜ、東京のセミは夜も鳴くのか。エキサイトニュースが専門家に聞いたところによると、基本的にはやはりセミは夜は鳴かない昆虫。でも、街頭が多く、夜も暑い東京のような場所では、セミが昼間と勘違いして鳴いている可能性が高いというなりよ。ちなみに、東京には13種類のセミ(コエゾゼミ、エゾゼミ、アカエゾゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクボウシ、オガサワラツクツクボウシ、ハルゼミ、エゾハルゼミ、ヒメハルゼミ、ヒグラシ)が生息しており、夜に鳴くのは都心に生息数が多いアブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミあたりが多いのだとか。どのセミも一律で夜に鳴く、というわけではないようなり。

そんな東京のセミについて、読売新聞に少し気になる話題が出ていたなりよ。主に西日本に生息しているはずだったクマゼミの北上と、東京での増殖が、「キッズgoo」の読者参加型プロジェクト「自然しらべ2007 夏休み セミのぬけがらをさがせ!」調査によって明らかになったなりね。

クマゼミが東京でも多く見られていることは以前から指摘をされてはいたなりが、プロジェクトの中間報告結果を分析した専門家によると「1995年に環境庁(当時)が調査した時より、都内でクマゼミが見つかる頻度が高くなっている」(読売新聞より)そう。生息域が広がった原因は自ら飛んで来て拡大している、というよりは「公園などの植栽と一緒に幼虫や卵が持ち込まれる」「成虫を持ち込んで都内で放す人がいる」(同)といった人為的な要因が大きいというなり。

ただ、それはきっかけで、ヒートアイランド現象によって、近年、東京の気温が上昇し続けていることが定着に関わっていることは否めない事実のようなりよ。こうして東京で増えていくクマゼミ、「2030年ごろには、東京は今の大阪のようにクマゼミだらけになる可能性がある」(同)と専門家が指摘するように、ひょっとしたらそう遠くない将来、夜に鳴くのもクマゼミだらけ……ということも有り得る話なりね。

ところでクマゼミといえば、最近話題になることが多いのが光ファイバーへの影響。Narinari.comでも2006年6月にお伝えしているなりが、光ファイバーの幹線と各家庭の間をつなぐ「ドロップ線」と呼ばれる細いケーブルを、クマゼミが木の枝と間違えて産卵管をブスッと突き刺し、ケーブルを損傷させる事例が相次いでいるなりよ。これまではクマゼミが多数分布しているNTT西日本管轄での報告例が多かったものの、今後、東京でのクマゼミ増殖に伴って、同じような事例がNTT東日本管轄内でも多数出てくるかもしれないなりね。

クマゼミと夜鳴きと光ファイバー。東京のクマゼミの話題では常にセットになるテーマなので、ぜひご注目くださいませ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.